大宮の塚本選手の記事が出てた。
■ 記事流用
サッカーJ1リーグの大宮アルディージャは18日、昨年2月に右大腿(だいたい)骨の骨肉腫が見つかり、闘病生活を送っているDF塚本泰史(たいし)選手(25)と今季も契約を更新すると発表した。
1年契約を結ぶが、プレー出来る程度に回復するまで、選手登録はしないという。
塚本選手はプロ入り3年目だった昨年3月、腫瘍部分を切除し、人工骨で補う手術を受けた。その後は抗がん剤治療を受け、12月末に主治医から完治と診断された。今後は定期検診と体力回復のリハビリを行うが、まだ歩くのがやっとという状態。それでも、大宮の鈴木茂社長は「病気の発覚前(の状態)に戻れば戦力になる」と、契約を決めた。
チームはこの日、3月のリーグ開幕へ向けて始動。塚本選手も約1年ぶりに背番号「2」のユニホーム姿で写真撮影に。闘病生活で体重は15キロ近く増えたが、「支えてくれたサポーターと仲間に感謝。一日も早く戻って来られるよう頑張りたい」と誓った。
大宮アルディージャは塚本選手のの生活を支えるため支援基金を設立して募金活動を実施したりのしている。
そして、基金の一部を、同じような病気で闘っている人たちの支援にまわすよに塚本選手と相談し実施している。
心温まる話では有るが、契約は1年。サラリーマンでも病気になると主要なラインからははずされたりしている。
塚本選手には強い意志をもち続けてほしいものだ。
【大宮のスタフ日記より】
「塚本泰史」1985年7月4日生まれ、浦和東高校から駒澤大学に進み、4年次には関東大学リーグでアシスト王・ベストイレブンに輝いた。2008年期待の新人として大宮アルディージャに入団、10月18日の東京ヴェルディ戦で初出場、2009年4月4日柏レイソル戦で得意の無回転シュートで初ゴールし、2年間でリーグ戦27試合出場2得点、カップ戦2試合出場、天皇杯2試合出場、通算では31試合出場2得点、これが泰史の2年間の成績である。
泰史の家族は本当に温かくて仲良しなファミリーだ。お父さん、お母さんは泰史の試合は全て観に行っているという。一昨年、泰史が始めてサラリーを手にした時、家族に食事をご馳走したらしい。その事をお父さんとお母さんは嬉しそうに私に話してくれた。
今回の病気を知り一番辛いのは泰史だろうが、家族みんなの辛さは想像がつかないほどのものであろう。
お父さんから、何とか手術をせずに完治できる方法は無いかと色々な方に相談したり、自分で調べて、良いと思われるところには診察に行ったと聞いた。
泰史とお父さんが来てくれた。泰史は涙ぐみながらも堂々とはっきりした口調で「ご心配をお掛けしました。何とか手術をせず、完治できないかと色々なところで診察をしていただきましたが、結論はどこの病院でも手術することが最良であるということでした。サッカー選手としては致命的な手術ですが、私は勇気を持ってこの病気と闘います。」というものだった。更に「僕と同じ病気で闘っている世界中のみんなに勇気を与えたいので、自分の口でファン・サポーターの皆さんやメディアの方に伝えたいです。その機会を作ってください。」との申し出があった。
正直、泰史の顔を見ることができなかった。我慢できず場所も弁えず泣き崩れてしまった。入団した時の印象は一言で言うと「甘えんぼ」という感じだったが、この状況下でこんなことを思っているということに、自分の子供くらいの泰史の姿が、大きくそして偉大な勇者に見えた。
「
盲亀浮木の縁」という仏教の言葉がある。「眼の見えない亀が百年ぶりに息継ぎをするため海面に上がってきた時、そこに浮木があり頭をぶつけた」とうい意味で、縁というものは偶然であるが、それを大切にしなければいけない、ということだそうだ。
泰史と大宮アルディージャの縁は偶然ではあったが、今は大切な大切なチームメート、アルディージャ家族である。病気に打ち勝ち、みんなの前に明るい笑顔で戻ってこれるよう応援し続ける!!