2011・10・23(日)午前8時半頃、イルカの行動範囲を確かめに沖へと船をだしました。
ずっと10年間この場所が人間に例えたなら、生活する家。寝る・くつろぐ所が、いつの間にか家族が増えて7頭になり、
能登島イルカ達じっとしてません。
いままでと一変して、能登島イルカ達の行動区域が広範囲に広がっています。
ところどころにあるブイ(魚を捕るための漁師さんが仕掛けた網の目印)も近頃では、イルカ達の棲みかに
ここにも、ここにもと増えてきています。これも原因のひとつかもしれない。
これは仕方がありません。人間は、魚を漁するために、生活するために、蓄える。イルカも蓄える。
もともと地元の漁師さんの漁業の場所であります。
イルカは頭がいいから、魚を捕るための網が海の中にあったら、その区域をイルカの超音波で察知し、危険を感じて、
決して近寄ったりはしません。
写真の赤い旗は網で魚を捕るための目印のブイです。
でも、ここは能登島イルカの大好きな場所です。2頭のイルカが最初に棲みついた大切なイルカの棲みかです。
どこもかも、ブイがありました。
中央のブイに、わたしはハッとしました。この場所は、台風の時、嵐の時。大雪の時も、能登島イルカが守られてきた安心な空間が
保たれている大切な位置です。
冬の能登は、北風が強くて、それから雪も多くて、それでもどんなに北風が吹き荒れようと、イルカ達は、この場所で
生き延びていたような気がします。
能登島には川がありません。
冬の極寒の海に、なぜイルカ達はこの海に生きていけるのか・・それは、この周辺に温泉・湧き水が湧き出ているという説が
あります。実際に、海の中に入り確認をしました。
すると、海底から湧き水が湧いていました。海底は砂地で、砂地のところには、カレイや、キスやナマコがいました。
。能登島には川がないということで、直接、山の大地の水が、この海へとつながり、冬は温かな海を保つことが
出来ています。海とオルゴールの水は、能登島の自然、地下水を使用しています。ボーリング(井戸を掘る業者さん)の方が掘り起こし、
完成した時に、両手広げて、水を飲み、一旦、首を傾げ、考えて私に伝えたことがあります。この水は、何十年って井戸を掘ってるけど、
わしゃーこんなおいしい水飲んだが初めてや。これは軟水や。美しい水やといい、私の手を強く握った。
10世帯は、この水で生活できる太鼓判押すと喜んで地下水の完成をお祝いしました。
安心して棲めるイルカ達が選んだ生活の場所が、年々イルカウォッチングの船の隻数も増えて、多いときは、ここに
約10隻以上の船やトレージャーボートやジェットスキーや、イルカと泳ぐ方たちでグッチャグッチャになります。
日の出から日没まで、イルカ達は人間が喜ぶために、ただただ、休憩なしで能登島の観光の資源として、頑張って働いています。
そのイルカ達に、今、異変が起きています。
それは、どうしてでしょう。
改めて、その行動を察知してこそ、イルカを愛するわたしたちに今出来ることではないでしょうか。
(祖母ヶ浦も探しました)
能登島曲町周辺の海域、この辺りの湾は、七尾北湾になります。 重蛇島・水越島・大島・黒島・小島と小さな島が
点在します。
この辺りでは、この秋に回遊する能登島の獲れる魚、クロダイ・キジハタ・イシガキダイ・メジナ・アジ・サヨリ・カワハギ・カマス・
タケノコメバル・ベラ・アオリイカ、特に海底に岩などがある場所に魚達は身を潜めています。船釣りでこの辺りは
釣りのスポットです。スポットと言うことは、魚がより多くいる。
イルカ達もその魚を捕食するために、あちらこちらと忙しく自由気ままに、回遊するようになりはじめています。
つい、この間までは、一定の場所にいて、限られた範囲で、行動をしていたのが、さすが7頭にもなると、
餌が足りなくなったようです。
もうひとつ、わずらわしいのは嫌だ・・・気まぐれで自由なイルカたち・・・らしい行動です。
(そわじ浦も探しました。)
(曲も探しました。)
能登島曲町集落周辺区域からの海上から撮影しました。
ぐるっと向田漁港を出港→祖母ヶ浦→能登島曲町
(曲集落が見える海も探しました。)
食欲の秋・・・この時期の海の魚は油がのってとても美味しいです。
どこまでもどこまでも7頭のイルカがお腹いっぱいになるまで、約、一頭につきバケツ21杯分の魚を食べるとのとじま水族館の
の何かの記事で読んだことがあります。能登島のイルカは魚を自分達で捕らえなくては生き延びることは
出来ません。野生のイルカだから、自分の食べ物は自分で働いて食べていく。頑張り屋さんのイルカです。
(能登島の無人島、重蛇島も水越島も大島も小島も黒島も探しました。閉鎖した石川県能登島水産試験場も探しました。)
(能登島の無人島のまわりも探しました。能登島フィッシング箱名の筏の釣り人さんにも聞いてみました。)
(たくさんの釣りイカダの前も探しました。)
(何処にもいないと思い、泣きそうになりました。すると冬鳥が目の前を通過しました。)
(のとじま水族館隣接施設 海づりセンターも通過して探しました。)
(水越島の裏側も探しました。)
(黒島も探しました。)
(重蛇島裏側も探しました。)
(今度は、のとじま水族館裏側も探しました。)
この辺りは、のとじま水族館に、カマイルカやミナミバンドウイルカがいるので、超音波を察知して、能登島のイルカたちが
いつも回遊するコースです。
(のとじま水族館裏側を必死になって探しました。)
(この先、Weランド家族村裏側も探しました。)
ほとほとあきらめて、船上で、ポツリポロリと、あんなこともあった。こんなこともあった。。。
能登島イルカとの思い出を走馬灯のように思いをめぐらせて、涙を拭いていたら・・・
なっなっなんと!!
閉鎖した能登島曲町にある、赤い屋根の施設水産試験場の裏側に、イルカ達が生活の場を変えて暮らしていました。
この付近には、祖母ヶ浦の棲みかと同じく、海底に漁礁があります。桟橋付近にあります。
漁礁があるということは、魚が豊富ということになります。
小さな子供イルカにとって、無理なく、生活できる生息海空間です。
(閉鎖した水産試験場裏でイルカたちを発見。)
安心して、棲める場所をイルカたちが作っていました。
それもつかの間・・・あっという間に・・・
探すこと一時間半。やっと見つけた。海とオルゴール自分のお店の前にいた!!!!!
海とオルゴールは能登島曲町です。少しづつ・・・イルカ達が最短距離で、この場所に近くなる・・・
でもその向こうの将来には、群れとなり、この海からいずれ姿を消してしまう日も遅かれ早かれ・・
先にあることを覚悟して、イルカ達と関わって行こうと・・・胸に抱きました。
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