”私の道はこの道なんだと思う”
秋の風吹く中で私は小さくつぶやいた。カサカサと鳴く落ち葉とざわめく公園の木々がうねる。人気のない夜の街灯に集まっていたはずの虫たちはどこへ行ってしまったのか。
”そうか、悔いはないんだね”
その言葉に私は小さく頷いた。幼なじみの和美の言葉。
”そんな、後悔なんてあとですればいいのよ・・・・・・ 今の私にはこの道しか見えなくてね。歩いていけばさ、必ずどこかにたどり着くわ。だからここで立ち止まってるわけにはいかないの”
”やっぱり・・・・・・”和美が笑った。”やっぱりあんたらしいね。行きなさい鼻は私は向けてあげる”
そういってぎゅっと肩を寄せた。
風の中を列車が通り抜ける。やっとの事で持ち上げた固い窓から空を見ていた。空は秋の色に澄んで、レールを踏みしめる音が心地いい。カタンことんといつまでも続くいつか見た景色は遠く、まだ見たこともない世界が広がり始めた。
そして新しい生活が始まる。私にはその道を進むことしかできない。親の敷いたレールなんてまっぴらで、私はそこから降りて、歩いて道を探す。
この足で踏みしめた今日の第一歩とともに

(ブログランキングです。立ち止まって見える道なし)
秋の風吹く中で私は小さくつぶやいた。カサカサと鳴く落ち葉とざわめく公園の木々がうねる。人気のない夜の街灯に集まっていたはずの虫たちはどこへ行ってしまったのか。
”そうか、悔いはないんだね”
その言葉に私は小さく頷いた。幼なじみの和美の言葉。
”そんな、後悔なんてあとですればいいのよ・・・・・・ 今の私にはこの道しか見えなくてね。歩いていけばさ、必ずどこかにたどり着くわ。だからここで立ち止まってるわけにはいかないの”
”やっぱり・・・・・・”和美が笑った。”やっぱりあんたらしいね。行きなさい鼻は私は向けてあげる”
そういってぎゅっと肩を寄せた。
風の中を列車が通り抜ける。やっとの事で持ち上げた固い窓から空を見ていた。空は秋の色に澄んで、レールを踏みしめる音が心地いい。カタンことんといつまでも続くいつか見た景色は遠く、まだ見たこともない世界が広がり始めた。
そして新しい生活が始まる。私にはその道を進むことしかできない。親の敷いたレールなんてまっぴらで、私はそこから降りて、歩いて道を探す。
この足で踏みしめた今日の第一歩とともに

(ブログランキングです。立ち止まって見える道なし)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます