えくすとらすてーじ

なにみてんだよ

秋の色

深まっていく秋の色に　涼しい夕の風
夏の熱さを忘れ　軽く乾いた風の中
揺れる花　薄らいでいく夏の記憶の中へ

月の夜

月の夜　見上げる空は明るく見下ろした町が光る
揺れるすすきと　揺らす風
月の下　うさぎは今日も月を見上げ

月を待つ

明日の月は丸く大きな月
今日の曇る空を眺め　明日の夜の月を思う
今にも降り出しそうな雲は　秋の風の中に

優しい光

夕の優しい光
夏ではなく　まだ秋でもないそんな季節
暖かな日差しと　少し付く冷たくなっていく風の中で

夜の色

夜の色を照らす街の明かり
ふっと息つく瞬間に　時はゆっくりと止まる
見上げた空は　照らされた雲がのっそりと街を見下ろして

小さな青

小さな青い色は　揺れる秋の風の中に
見上げるほどに強い日差しに残る夏の香り
夕の風　虫の音はどこまでも響いて

夏の雪

見上げた空に咲いた柔らかな雪
いままで照らし続けていた陽は　ゆっくりと山の向こうへ
息をのむほどの夕日を眺め　降り積もる雪を眺め

大きな雲

大きな雲がのっそりと空を舞う
冷たいほどに強い日差しが照りつけ　まだ夏の名残
惜しむ夏も知らぬうちに　夕に鳴き出した虫の声とともに

街

変わらない街はあのころのまま
海と山に囲まれて　風とともにあの空の下で
時折見つける新しい家は　流れ出した時間のかけら