道端に咲いた

道端に咲いた花は　ひっそりと陽を浴びて
名も知らぬ花は　同じ方角を向いて
立ち止まり　魅入られるほどの魅力とともに

雲

ゆっくりと変わっていく雲の形を眺めながら
暖かな日差しの中で　過ぎてきた季節を数える
またここで　空を見上げ　明日を見つめながら

旬

旬の文字に竹をかぶせる
柔らかな香りと　浅い春のにおい
香りは鼻を通り抜け　夏へとむかい

重いほどに

重いほどに花を付けて　変わりゆく季節を行く
うららかな日差しと　少しだけ冷たい風と
乾いた空の下に　また淡い桜色咲き

晴れた空の下

晴れた空の下　暖かな日差しに照らされて
冷たく乾いた風も　春の季節の中へ
ほっとする日差し　みどりの風を思い切り吸い込んで

咲き誇る

咲き誇る強い朱は　曇る空を照らし
冷たく降り注いでいた空は　ゆっくりと明るさを取り戻し
あのころ
過ぎゆく時間と　その先へ

参照：
2006年04月08日
2005年04月15日
2005年04月06日

トンネルの向こう側

夜の道　トンネルの向こう側
響く車のエンジン音　うすぼんやりとした光
後ろに聞こえる音　過ぎ去る車のヘッドライトと

曇り空

晴れたことを忘れるほどに　続く曇り空
揺れ落ちていく風と　降り落ちてくる桜
知らぬ間に過ぎていく時間　季節はもう変わろうとして

小さくとも

小さくとも春を告げ　あの強い雨にも負けず
緑芽吹く季節に花をつける
吹き抜けていく乾いた風と　湿った土の間で

青葉とともに

青葉とともに咲く白い花
昨日の強い雨にも負けず　まだ力強く
暮れていく今日の日の向こうに　蒼く乾いた空の下へ