設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

一国の主

2006年01月30日 10時23分47秒 | 独り言
先日 夫の高校時代の知り合いがオーナーシェフを
している ちょっとお洒落なイタリアン系のレストランに
無謀にも家族ゾロゾロと行ってきた。

カウンター5席。テーブル席4つというこじんまりした
お店だが落ち着いた雰囲気とオーナー夫妻二人だけの
暖かい感じの落ち着く店。

いくら小学生になったとはいえ ちょーっとフャミレスっぽい
雰囲気ではないお店なので他のお客の迷惑も考え思いきり早めに
夕方5時過ぎに到着となる。
店の料理はイタリアンがベースの創作料理。
いやあ~~これが美味美味!!
結構お任せで頼んだが 一品来ればお腹の空かせたハイエナの
如く見事に皿がなくなる。

夫がオーナーとあれやこれや話している間に しみじみお店を
見ながら又々おばさん根性の想像が始まる。

優しそうなオーナーに これまたにっこり笑顔の感じのいい奥様。
奥様はオーダーもとれば 厨房にも入れば 配膳もしたりと
とても忙しそう。正に夫婦二人三脚の仕事だなと思う。
という事は どっちかが欠けるという事は大変な事だ。

「今日は夫婦喧嘩してムカつくから どっか行ってこよう!」
なんて事は出来ない。
何しろ仕事は共同作業に近いのだから。
こういうご家庭は夫婦喧嘩も不可能。正に助け合いの
精神と絆が強し!という感じなんだろうなと。
そういうのは味にも雰囲気にもきっと出てしまうのだろうと
又々 感心の境地となるのである。

それに我が家と同様 一国の主。
まあ、聞こえはいいが大変な事も多いだろう。
でも厨房に入って自分が造った料理にお客が満足して帰る。
そんな目の前で楽しさのわかる仕事をやっている人は
やっぱり羨ましい。

なーんの特技もなく これまたなーんのやりたい事のなかった
自分の若き頃を振り返ると 何の仕事でもいいが
「好きだ!」という事が一番のベースになっている人達が
無性に羨ましくもなる。

今や 世間はホリエモン事件にこぎつけては
「世の中 金 金ばかりじゃない!」とかテレビでやっているが
「好きである」「生き甲斐である」というその点だけを
求めても人の生活は成り立たない。
でも お金を追い求めるだけの生活も又 人の生活とは
いえなくなってしまう。

人としての根本を忘れなく 生き生きと働くというのは
考えているより実践させる方が遥に難しいのだ。

美味なる料理を味わいながらも しみじみ思う。

ちなみに町屋にあるMana。うまいっす。

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