随分気温も低くなり、うちの近くの銀杏もところどころ色づいてきた。日曜は紅葉狩など、と思ったのだけれど、里はまだまだ紅葉半ば。しかし、恒例の湯たんぽを出動させるほど、冬は近づいている。少し山に入れば色づきも濃かろう。はてさて、どこに出掛けたものか。去年うかがった谷汲の横蔵寺。高低差のあるお庭、お堂は紅葉狩のためである筈。横蔵寺まで登れば色づきもさぞやだろう。それとも久しぶりに明治村でも出かけようか。空は鉛色。雨が近い。広い広い明治村や横蔵寺に登る途中で雨に降られるのは難儀だ。やはり、多治見に行こう。数日前から、むらむらと虎渓山永保寺に行きたくてたまらない気分になっているんだ。お寺に行くのに、「むらむら」というのもおかしな話だけれど、岐阜にたった2ヶ所のの国宝の鎮座される虎渓山永保寺。隣の公園には随分前に行ったけれど、お寺が国宝だということを知らず、通り過ぎてしまったところだ。そうだ!今日はどうしても私は虎渓山永保寺に行きたいのだ!ネットで調べてみると、国宝のお堂2つと名勝庭園があるのに、静かな紅葉が見られるらしい。もう、止まらない。さあ、出発だ。
可児を通り、ヤイリギターを過ぎる頃には、ぽつぽつと雨が降ってきた。多治見市街では、もうどしゃぷりだけれど、引き返すわけには行かない。こんな雨の中、多治見の町は大きく渋滞している。一体皆さんどこにお出かけか?まさか虎渓山永保寺に紅葉を見になってことはなかろうし、陶器祭りでもないはずだし。
などの疑問を抱きつつ、山に入る。なんだか臨時駐車場まであったりして、そんなに人気なところでしたか、ごめんなさい、と思ったんだけれど、どうも様子が違う。和装のご婦人だらけ。臨時の看板には、庫裏完成記念茶会とある。偶然にも、そのような特別な日に、登山のような格好にウォーキングシューズで来てしまいましたよ、私は。
いやいや、どうもこれは仏縁。年に一度しか公開されない国宝のお堂の扉が開いているのだ!国宝裏表上下左右見放題!決まった拝観料も無し!これを仏縁と呼ばずしてなんと言おう。きっときっと呼ばれたのだわ、と、和装の方々の中をじっくり拝見させていただきました。紅葉にはちょっと早いけれど、お堂も、名勝庭園も伸びやかで凛としている。
花狭間 花の形に細工されている戸から黄に赤に色づき始めた木々が見える。
庭を抜けると清流が流れている。
大きな葉をつける銀杏も静かに燃える。
私をこの日にお呼び下さったあのお方に感謝。
可児を通り、ヤイリギターを過ぎる頃には、ぽつぽつと雨が降ってきた。多治見市街では、もうどしゃぷりだけれど、引き返すわけには行かない。こんな雨の中、多治見の町は大きく渋滞している。一体皆さんどこにお出かけか?まさか虎渓山永保寺に紅葉を見になってことはなかろうし、陶器祭りでもないはずだし。
などの疑問を抱きつつ、山に入る。なんだか臨時駐車場まであったりして、そんなに人気なところでしたか、ごめんなさい、と思ったんだけれど、どうも様子が違う。和装のご婦人だらけ。臨時の看板には、庫裏完成記念茶会とある。偶然にも、そのような特別な日に、登山のような格好にウォーキングシューズで来てしまいましたよ、私は。
いやいや、どうもこれは仏縁。年に一度しか公開されない国宝のお堂の扉が開いているのだ!国宝裏表上下左右見放題!決まった拝観料も無し!これを仏縁と呼ばずしてなんと言おう。きっときっと呼ばれたのだわ、と、和装の方々の中をじっくり拝見させていただきました。紅葉にはちょっと早いけれど、お堂も、名勝庭園も伸びやかで凛としている。
花狭間 花の形に細工されている戸から黄に赤に色づき始めた木々が見える。
庭を抜けると清流が流れている。
大きな葉をつける銀杏も静かに燃える。
私をこの日にお呼び下さったあのお方に感謝。