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奈良原一高 1954-2004

島根県立美術館にて 7月30日~9月14日 

写真家・奈良原一高は1931年九州生まれ、高校は松江で終える。現・松江北高の赤山二本松での卒業写真もある。

デビューしたころの作品:火山灰に埋もれた桜島の黒神村、緑のない人工の鉱島・軍艦島、函館のトラピスト男子修道院と和歌山女子刑務所。20代のかれが選んだテーマは、10代の頃私の魅力を感じていたのと同じ、日常と隔絶した世界だ。もしかしたら、どこかで目にした彼の作品によって、私の好みが形成されたのかも知れない。作者の名前も知らないうちに・・・。

8月7日午後2時より、同館学芸員の蔦谷典子氏講演会。研究者というより崇拝者のような感じを受ける講演で、熱意溢れるエネルギッシュなものだった。内容は展示されていたのとそう変るものではなかったが、当初の彼の写真が、一部の若手から熱狂的に支持される一方で、木村伊兵衛や土門拳ら大家を初めとする大部分からの反応は批判的だったというのに興味をそそられた。賛辞にも批判にも動じないかれの姿勢は、前衛画家(池田満寿夫、靉嘔:アイオウ)や演劇映画関係者との交流の中で確立されていったという。

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