映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【映画】いとしい人
2007年 米 100分 原題 So She Found Me 監督・主演 ヘレン・ハント
出演 マシュー・ブロデリック コリン・ファース ベッド・ミドラー DVDで鑑賞
40歳を目前にした女性小学教師。突然夫が出て行き、母が死に、実母が名乗り出る。体格の良い男(妻に去られ二人の子持ち)とめぐり逢う。
監督インタビューを見たら喜劇だと言っている。
たしかに前半は喜劇と言ってもいい位、思いがけないことが次々に起る。
後半、重くなってだれる。本人自身は面白い魅力的な人のようだが、
演じる主人公はそうじゃない。見ていて痛々しい。これは逆でなければ。
自分では「さあ、面白いでしょ、」と言っているのだろうが
喜劇は難しいのだ。徹底した自己の客観化が必要だが、
それが不十分。
何より、この人の関心事である、
子供を産むかどうか、養子をとるかどうか
取るならどんな国籍か、子供っぽい男とどう付き合うかという問題
それに関心を持つ人が何パーセントいるだろうか。
男は無関心だろう。女も、若い人と高齢者は無関心。
「Lの世界」「ミルク」が注目されたのは少数派であることを
分った上で、いかに多数派と関わるかを考えているからだ。
その点、へレンは自己の少数派であることを自覚していない。
子供を作る、産むということを、人間の最大関心事であるとでも誤解しているのではないか。その上、オスカー女優である自分が監督主演するなら、誰でも協力してくれると甘く見たのでは。
ユダヤ・ジョークが最初と最後に出る。これもちと意味不明。
これは素人の映画である。100点満点の45点
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