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百回忌

お寺から通知が来て、義父の父の弟の百回忌を行うという。
まず百回忌なんてものがあるのかとびっくりした。
それに何をした人か、顔も名前も知らない。
でも何となく、子孫を見守ってくれているのであろう。

今回は私たち二人だけで出ることにした。
例によって法事パンを注文。7個入りを買い、5個だけお寺に収める。
お菓子は老舗で調達。2個入りの包みをいくつか買う。
お布施と塔婆代とOO代で数万円余。
果物は、スーパーで果物を買い、かごとセロハンとリボンで盛り付けた。
服装は略式で比較的地味なものにした。

以前、外人来訪に際しての事前調査で「宗教」について質問された。
一応「仏教」と「神道」だが、厳格な戒律を守っているわけでもないし、食のタブーもないので、
「特にない」と回答したことがある。

しかし、行動を見ると、かれは結構宗教的なようだ。
春秋の彼岸と盆暮れには忘れず墓参りしている。
「坊主が云々」と陰では強がりを言う割には、お寺の意向は律儀に守る。
正月には神棚を飾り、しめ縄を張り、
出雲が神々の国だというのも自慢なのである。
「あんたって宗教心があるのかな」とこの際だから聞いてみたら
「うん、百回忌もやったしな」「おぞいもの」と言う。(おぞいとは怖いという意味)

戦争中、隣組の意向に忠実でないと生きて行けなかったというが、
共同体の掟に従う感じで、宗教的な義務を果たしているのでもあろうか。

「法事パン」11-6-18
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