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岩国でヘルマン・ヘッセ展


胴乱をかけた4歳のヘッセ。かれは生涯を通じて自然を愛し、あるエッセイでは芸術より自然が好きだといっています。人工的なものよりも自然を愛する「自然の子」だったようです。自然は偉大な胸に子を抱く母親だと感じていたのでしょう。

新聞でこの展覧会の記事を見つけたのは、それまで半年近く松江にじっとしていて、そろそろ旅心がきざした頃。さっそくいつもの一人旅を計画しました。

広島への往復は長距離バス(約3時間)を利用しました。広島のホテルで2泊して疲れを癒し、3日目にJRで岩国へ。岩国駅から錦帯橋ゆきのバスに乗り、会場の岩国徴古館へ。ヘッセに会うのに3日がかりです。

ヘッセは日本人に特に愛される作家のようで、この展覧会もこれまで20か所で開催されきたそうです。



岩国徴古館は小さ目の煉瓦造の建物で、入館は無料ですが客はそう多くありませんでした。



第二次大戦中の1945年に完成!当時は資材不足で、竹筋コンクリートの柱。



怪人二十面相か明智探偵なんかの顔がひょいと覗きそうな雰囲気。



吉香公園で見たこの植物は……?

  ♪からたちも秋は実るよ~
   まろいまろい金のたまだよ~

山陰と違い、陽光豊かで風も強くないようで、園内にはモミ・クスなどの見上げるような大木が。
また街路ではソテツやシュロも見かけました。南国だ?!



錦帯橋は300円の料金で歩行者を入れていますが、350年の歴史に敬意を表して、遠回りして向こう岸に。


昔、大阪の堺市から転勤してきた女友だちを訪ねたのが初めてでしたが、彼女はただただ大阪を恋しがって、さんざん岩国の悪口を言っていました。土地案内するにはそういう精神状態は向いているとは思えませんね、その時以来、岩国と言えばよくない印象を抱いていましたが、宇野千代の「おはん」を読んだり見たりしてちょっとずつ好きになり、今回は「ヘッセに引かれて」30年?ぶりの岩国です。どこかその辺に友人も住んでいるはずですが、交流が途絶えて大分になるので今回は失礼を。

→「おはん」 9-12-20
→「ガラス玉演戯」12-5-9
→「霧の中」 7-12-3
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