goo

映画「情婦」

1957 米 ★午前十時の映画祭★ 松江SATY東宝にて 原題《Witness for the Prosecution》 原作 アガサ・クリスティ 監督 ビリー・ワイルダー
出演 チャールズ・ロートン マレーネ・ディートリッヒ タイロン・パワー 

「検察側の証人」を「情婦」と改変したのは、マレーネ・ディートリッヒの妖艶な魅力で客を惹きつける意図からだろうか。全身黒の衣装から美しい脚を出すシーンなどもあるから、それは的外れではないが、裁判が身近になっている今はむしろ原題のほうが受けるのでは。

チャールス・ロートンの弁護士が魅力的だった。
ディートリッヒが異国の魅力を代表しているならば、ロートンは英国の良識とユーモアを代表しているのかも。病み上がりなのに酒・タバコが好きで療法も看護婦も無視するところなども受けたのだろう。〈私はハラハラしながら見ていた)

終ると「イヤー芸達者が揃っていて久しぶりに堪能した」と言う男性の声があがる。
日頃よりぐっと年齢層が高い白髪の観客層も見応えがあった。

以前見たのは四半世紀前。

1986年10月6日《月)
〈情婦〉TV14:00~15: あまり期待しないで見始めたが、結構面白かった。
マレーネもこの作品に限り、まずまず見られる。
原作の面白さに負うところが多いのか。

何と相当な「上から目線」である。マレーネに関しては「嘆きの天使」以来、世評と反対であまり魅力を感じないにしても。〈グレタ・ガルボへは対照的に傾倒している。異性愛的と同性愛的な2人の資質の違いゆえだろうか)

ロートンの弁護士はヒッチコックの「パラダイン夫人の恋」1947とかぶるが、原作は同じだし、ワイルダーが意識的に登用したか。(23-1-31記)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 映画「バビロ... 多古鼻とチェ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。