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映画『題名のない子守唄」

2006年 伊 121分 原題≪La sconosciuta≫英語題≪The Unkown Woman≫ 監督 ジュゼッペ・トルナトーレ 出演 クセニア・ラパ ミケーレ・プラチド

イタリアで実際に起きた事件から題材をとったらしい。ソ連崩壊後、イタリアにウクライナの売春組織が進出し、内部で虐待と搾取が行われていたらしい。一人の娼婦が、組織がため込んだ金を盗んで逃亡した。映画は彼女が組織のボスに選ばれる仮面舞踏会のようなシーンから始まる。彼女はあるイタリア人の家庭にあらゆる手段を使って入りこもうとする。観客にはその目的がなかなかわからないが、映画の進行とともに少しずつ明らかになっていく。

エロチックなシーンや暴力シーンがふんだんにある一方、若い男女の恋愛も入ってる。「ニュー・シネマ・パラダイス」の映写技師を偲ばせる素朴な管理人も登場する。

見どころは彼女と彼女が世話する女の子の関係。無知と思い違いからの献身ではあるが、その本質はこの娘に理解されており、報いは来る。

この映画は2008年に島根県民会舘で見たし、今回レンタルで見たが、2回とも途中で眠ってしまい、大事な部分を見落としたことが3回目でわかった。ラストは薄幸なヒロインの人生に微かな明りがさしている。それにしてもウクライナという土地は何かと話題になる土地だ。(例えば映画「赤い闇ースターリンの冷たい大地」はソ連のために搾取されるウクライナの歴史。22-2-25記)

ドナテッロ賞を主演女優・監督など数部門受賞。

→「エーゲ海の誘惑」10-2-28

→「若き親衛隊」15-8-4

→「ドッグマン」20-3-11

 

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