映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
パラダイン夫人の恋

1947 米 115分 原題 The Paradine Case
監督 アルフレッド・ヒチコック 出演 アリダ・ヴァリ チャールズ・ロートン ルイ・ジュールダン アン・トッド グレゴリー・ペック 脚本 アルマ・レヴィル(Mrsヒッチコック) D・O・セルズニック(製作者)
英語のタイトルは「パラダイン事件」。この邦題は訳しすぎで、見る前から結末が分かってしまう。日本人に訴えるためだろうが、迷惑な話である。また、脚本をヒチコック自身が書いてないのは痛恨事で、ヒチコックの最大の魅力である切れ味を損ねている。
夫殺しで告発された若い未亡人(アリダ・ヴァリ)についた弁護士はグレゴリー・ペック。彼女に出会うやその美貌に参ってしまい、なんとか無罪をかちとろうとする。彼女を守るために執事(ルイ・ジュールダン)に罪を被せようとするが、彼女の猛反発を食う。実は彼女は彼を愛していたのだった。しかし彼の方は亡き主人への忠誠心から、未亡人を憎んでいて……
若いアリダ・ヴァリとルイ・ジュールダンの美貌が記憶に残る。
弁護士の妻(アン・トッド)の存在はこの劇に必要なのだろうか。依頼者に夢中な夫にやきもきしつつも、この仕事を止めろとはいえない。夫のためには上司(チャールズ・ロートン)のセクハラにも耐えて…などという良妻ぶりは、今日から見ると全くひどい話。そもそも何にでも妻や恋人が絡むのは、米国映画の特色だ。女性の地位が向上した今日では減ったようだけど。
同監督の作品
「レベッカ」12-4-21「鳥」12-4-26「疑惑の影」12-10-17「第三逃亡者」8-12-17
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