映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【映画】捕らわれた唇
1994年 西 DVD 原題 ENTRE ROJAS 監督 アスセナ・ロドリゲス
出演 ペネロペ・クルス クリスティナ・マルコス アナ・トレント ミリアム・デ・アツマ
邦題からは妖しい感じを受けるが、原題「赤い女たちの間で」とはつまり「左翼女性に混じって」という意味で、結局まじめな映画だった。
【物語】フランコ政権の独裁末期の1974年、恋人の巻き添えで逮捕されたヒロインは、良家の令嬢で古典バレエに打ち込んでいた。共産党員ばかりの監房に入る。まあ簡単に言えば女囚ものだが、京都女子大寮での人権闘争を描いた「女の園」(1954)よりは楽しそうな生活。中国共産党員を描いた「不屈の人々」(1965)のように、その日に備え運動場を走り回る。韓国の工場労働者を描いた映画「九老アリラン」(1989)のような俯瞰の群像シーンも。
ペネロペ・クルスは20歳の肢体が素晴しい。長い手足に極端に小さい顔がついているので、生まれつき舞踊家向きだ。ミリアム・デ・アツマは共同で脚本も書いているが、3回の死刑判決を受けた筋金入りの闘士に扮し、知性と意志に満ちた魅力的な風貌である。アナ・トレントは7歳の時「ミツバチのささやき」で絶賛を博したが、29歳、看守役で出ている。
過ぎ去ったある時代のある状況での体験を、後世にどうしても伝えておきたいという思いは、歴史を記録するという意義はあるが、また一方作者の郷愁に似たものが感じられる。
同時代を描いた映画
→「サルバドールの朝」12-10-22
出演 ペネロペ・クルス クリスティナ・マルコス アナ・トレント ミリアム・デ・アツマ
邦題からは妖しい感じを受けるが、原題「赤い女たちの間で」とはつまり「左翼女性に混じって」という意味で、結局まじめな映画だった。
【物語】フランコ政権の独裁末期の1974年、恋人の巻き添えで逮捕されたヒロインは、良家の令嬢で古典バレエに打ち込んでいた。共産党員ばかりの監房に入る。まあ簡単に言えば女囚ものだが、京都女子大寮での人権闘争を描いた「女の園」(1954)よりは楽しそうな生活。中国共産党員を描いた「不屈の人々」(1965)のように、その日に備え運動場を走り回る。韓国の工場労働者を描いた映画「九老アリラン」(1989)のような俯瞰の群像シーンも。
ペネロペ・クルスは20歳の肢体が素晴しい。長い手足に極端に小さい顔がついているので、生まれつき舞踊家向きだ。ミリアム・デ・アツマは共同で脚本も書いているが、3回の死刑判決を受けた筋金入りの闘士に扮し、知性と意志に満ちた魅力的な風貌である。アナ・トレントは7歳の時「ミツバチのささやき」で絶賛を博したが、29歳、看守役で出ている。
過ぎ去ったある時代のある状況での体験を、後世にどうしても伝えておきたいという思いは、歴史を記録するという意義はあるが、また一方作者の郷愁に似たものが感じられる。
同時代を描いた映画
→「サルバドールの朝」12-10-22
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