映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【投稿】pappa(ぱっぱ)に金子がやってきた
参考画像
pappa(ぱっぱ)に金子がやってきた
k.sakaguchi
久しぶりに、友だちとイタリアンの店「pappa」で食事をした。店内に、「画家金子國義展&イタリアンな夕べ」という紙がはってある。店の人に聞くと、シェフが金子國義と知り合いで、お客さんと一緒にわいわいしようということらしい。フリードリンク、フリーフードで5,000円ということだった。興味をそそられた。
私は、金子の絵を2点持っている。1点は、15年ほど前、老松町の骨董店でシンプルなエッジングを見つけ購入した。額装の店をしている友だちに、仕立て直しをしてもらうと、とてもモダンな感じに仕上がり、気に入ってずっとリビングに飾っている。 もう一点は、京都の木屋町にある西洋骨董店で手に入れた。美術館のようなこの店は素晴らしいものが置いてあるが、高くて手が出ない。眺めて楽しむだけにしている。たまたま、金子國義展が開かれていて、リトグラフを購入した。彼はこの店の常連のようだ。古い硝子ものを多く扱っているので、それが気に入っているのだと思う。私も同じく、である。
この金子が、pappaにくるというのだ。ここは私の還暦の祝いをした店で、マンションからは7、8分のところにある。これも何かの縁かもしれないと思い、金子の絵の額装をしてくれた友達を誘って、行ってみることにした。当日は、好きな時間に行って好きな時間に帰るという趣向で、レストランの隣のバーで開かれた。お酒を呑めない私はかなり不利だが、呑める口の友だちに仇(かたき)をとってもらうことにし、のり込んだ。銀座の慎太郎ママという不思議な人物もきている。まあ、早くいえば、ごく普通なのは私と友だちぐらいで、ノースリーブのドレスから太い腕を出した、もと男性で、今は女性という人たちも数人。でも、バーの雰囲気は悪くなく、みんな、場違いな感じの私たちに親切で、気持ち良く過ごすことができた。
さて、主人公の金子國義だが、サーモンピンクの洋服にもじゃもじゃの白い頭。いい匂いをさせて現れた。ちらっと目が合い、お互い同時に会釈を交わした。私は彼のことを、横尾忠則や宇野亜喜良(「許されざる者」の挿絵画家)などと同じラインで見ていて、若い頃、彼たちは流行の先端をいく、気になる存在だった。まさか、こんなところで会うとは思ってもいなかった。少し絵の話などして、彼の本にサインをしてもらい、握手をして店を出た。金子ワールドの不思議な夜だった。
了
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
k.sakaguchiさんが、画家の金子国義に、自宅近くのイタリアンの店「pappa」で会った夜のことを書いている。人々が隔てを作らず緩やかにつながる大阪らしいし、私も多少の経験があるが、GAYの人々には、「場違いな感じの」人もさらりと受け入れる社交性がある。それにしても、筆者は「骨董店めぐりをしたり」「個人で還暦祝いをしたり」「買った絵を額装する友達がいたり」とは、優雅な生活で羨ましい。彼女によると、店の正式名称は「トラットリアpappa」また「金子を好きなのではなく、金子の好む世界を好きなのでしょう」とのことだそうだ。それなら良く分かる気がする。
pappa(ぱっぱ)に金子がやってきた
k.sakaguchi
久しぶりに、友だちとイタリアンの店「pappa」で食事をした。店内に、「画家金子國義展&イタリアンな夕べ」という紙がはってある。店の人に聞くと、シェフが金子國義と知り合いで、お客さんと一緒にわいわいしようということらしい。フリードリンク、フリーフードで5,000円ということだった。興味をそそられた。
私は、金子の絵を2点持っている。1点は、15年ほど前、老松町の骨董店でシンプルなエッジングを見つけ購入した。額装の店をしている友だちに、仕立て直しをしてもらうと、とてもモダンな感じに仕上がり、気に入ってずっとリビングに飾っている。 もう一点は、京都の木屋町にある西洋骨董店で手に入れた。美術館のようなこの店は素晴らしいものが置いてあるが、高くて手が出ない。眺めて楽しむだけにしている。たまたま、金子國義展が開かれていて、リトグラフを購入した。彼はこの店の常連のようだ。古い硝子ものを多く扱っているので、それが気に入っているのだと思う。私も同じく、である。
この金子が、pappaにくるというのだ。ここは私の還暦の祝いをした店で、マンションからは7、8分のところにある。これも何かの縁かもしれないと思い、金子の絵の額装をしてくれた友達を誘って、行ってみることにした。当日は、好きな時間に行って好きな時間に帰るという趣向で、レストランの隣のバーで開かれた。お酒を呑めない私はかなり不利だが、呑める口の友だちに仇(かたき)をとってもらうことにし、のり込んだ。銀座の慎太郎ママという不思議な人物もきている。まあ、早くいえば、ごく普通なのは私と友だちぐらいで、ノースリーブのドレスから太い腕を出した、もと男性で、今は女性という人たちも数人。でも、バーの雰囲気は悪くなく、みんな、場違いな感じの私たちに親切で、気持ち良く過ごすことができた。
さて、主人公の金子國義だが、サーモンピンクの洋服にもじゃもじゃの白い頭。いい匂いをさせて現れた。ちらっと目が合い、お互い同時に会釈を交わした。私は彼のことを、横尾忠則や宇野亜喜良(「許されざる者」の挿絵画家)などと同じラインで見ていて、若い頃、彼たちは流行の先端をいく、気になる存在だった。まさか、こんなところで会うとは思ってもいなかった。少し絵の話などして、彼の本にサインをしてもらい、握手をして店を出た。金子ワールドの不思議な夜だった。
了
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k.sakaguchiさんが、画家の金子国義に、自宅近くのイタリアンの店「pappa」で会った夜のことを書いている。人々が隔てを作らず緩やかにつながる大阪らしいし、私も多少の経験があるが、GAYの人々には、「場違いな感じの」人もさらりと受け入れる社交性がある。それにしても、筆者は「骨董店めぐりをしたり」「個人で還暦祝いをしたり」「買った絵を額装する友達がいたり」とは、優雅な生活で羨ましい。彼女によると、店の正式名称は「トラットリアpappa」また「金子を好きなのではなく、金子の好む世界を好きなのでしょう」とのことだそうだ。それなら良く分かる気がする。
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ksakagutiの妹です。金子さんのカードは私も好きで額に入れて飾っています。ブログ興味深く拝見しています。姉の印象ですが私が思っている姉の印象とはずいぶん違っていて不思議な気分になりましたが、又違った姉を発見出来嬉しかったです。
私のブログを読んで頂いて、コメントまで下さるなんて嬉しいです。姉上は妹さんから見たら、どんな方ですか。またちょいちょい気軽にお寄り下さいね。姉妹仲が良くて羨まし~い。