goo

広津柳浪・和郎・桃子展 

副題:広津家三代の文学
 柳浪(1861~1928)和郎(1891~1968)桃子(1918~1988)
 
1998年4月神奈川文学館で開催
 編者 阿川弘之 中島国彦 橋本廸夫 松原新一
 
和郎の残存する唯一人の子、桃子が独身で子もなく、難病で急死したのは、70歳ではあったが遺言を残す暇もなかったので、彼女の手元にあった三代の貴重な文学的遺産もそのまま国庫に納められるはずになっていた。それを友人たちが奔走して訴訟を起こし、裁判所のはからいもあって、救い出された結果が神奈川文学館のこの催し。この冊子も、単に展示会のパンフレットというには阿川弘之などの奮闘により、きめ細かく素晴らしい。中にはこんな資料も。
~~~~~~~~~~~~~~~~
徳永直 和郎あて書簡 1936年11月15日
 プロレタリア作家の立場から「風雨強かるべし」の感想を認めた書簡。
「『風雨強かるべし』を只今読了しました。ある愉しさと昂奮をもってです。党に関して運動に関してこれ程の謙虚さと、美しい憧憬とで描き了せられた小説はめづらしいと思ひました。」→「風雨強かるべし」20-8-14
 
戯曲「静かな落日ー広津家三代」(2001)の作者吉永仁郎氏が
2022年3月12日逝去と朝刊で知った(2022-3-23記)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 広津和郎、娘... 「女給」 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。