移動速度

人の歩く速さは時速4kmと言われるが、それ以下になると、
新しい世界が開ける。つまり、動植物との出会いだ。

大阪でも、春先の夕方など、よく鼬を見かけた。ここ松江では
獺、鳶、鵜、鷺(読みは↓)などとの出会いがある。

中でも「くにびき大橋」をわたっている時、欄干ごしに、中の島を
タヌキがうろうろするのを見かけたのは出色と言えるだろう。
（夫は、私の話を聞いても、イタチのときと同様で、全く信じなかった。
「どこから渡って来たんだ、泳いでか？」と言うのだ。「カチカチ山」では、
泥舟が沈んで溺れ死ぬし、やはり金づちなのかな。この辺の事情に詳しい動物通、または松江通の方、お知らせ下さればありがたい）

その時も時速3.5km位で歩いていたのだ。
例えば川岸を歩く時、草の上の小鳥や虫や小動物たちも、そのくらい遅いと、
人間と思わないのだろう、警戒を解くようだ。4km以上だと、パッと逃げていく。

先日、初めて高速道路（山陰自動車道）を走った。
両側に壁があり、景色が見えない。何より早く走るのが目的という道のようだ。

制限速度「70km」という標示にこれは時速70km以上で走れということか、
以下で走れということかと疑問が生じ、そう言うと夫が大いに喜んだ。
正解は「以下」らしいが、実際は80kmくらいでどの車も走っている。
山陰も全国どこもと同じ運転手は気短だ。

新しい世界を発見をしたければ、移動の速度をかえるのも一つの方法だろう。
速くするには色々な手段がいるが、遅くするのは自分の気持しだいだし。

↑イタチ、カワウソ、トビ、ウ、サギ