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しゃれこうべと大砲/さらば恋人よ

映画「越境者」(1950伊)挿入歌

「しゃれこうべと大砲」Vitti na crizza nu cannuni 

   
1 大砲の上に しゃれこうべが 空ろな目を開いていた
  しゃれこうべが ラララ言うことにゃ
  鐘の音も聞かずに 死んだ


2  雨にうたれ 風に曝されて 空の果てを 睨んでいた
  しゃれこうべが ラララ言うことにゃ
  おふくろにも会わずに 死んだ


3 春が来ても 夏が過ぎても 誰も花を 手向けてくれぬ
  しゃれこうべが ラララ言うことにゃ
  人の愛も知らずに 死んだ


さらば恋人よ Bella ciao

1.ある朝目覚めて さらばさらば恋人よ
  目覚めて我は見る 攻め入る敵を

2.われをも連れ行け さらばさらば恋人よ
  つれ行けパルチザンよ やがて死す身を

3.いくさに果てなば さらばさらば恋人よ
  いくさに果てなば 山に埋めてよ

4.埋めてやかの山に さらばさらば恋人よ
  埋めてやかの山に 花咲く下に

5.道行く人々 さらばさらば恋人よ
  道行く人々 その花賞でん

青春の思い出の歌。1はシチリア民謡、2はイタリア・パルチザンの歌で、ともに「東大音感研究会」の訳。学生時代(60年代後半)に、1は九州で、2は大阪で、それぞれ女友達に教わったのです。1は「しゃれこうべ」を歌う人の心情がしのばれて、深い印象を受けたのですが、多分、それは私の勝手な思い込みにすぎなかったでしょう、2は歌詞が深刻なわりに、曲は明るく軽快で、こちらは活動家だった友だちらしい歌。

戦後の平和運動の中で若い人たちに歌い継がれてきた歌だとのことです。

映画「越境者」22-11-2

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うたごえ喫茶 (Bianca)
2008-03-03 23:37:40
1975年まで京都市の中心部にあった歌声喫茶の名門「炎」の歌集を手にして、60代を中心に568名が集まり京都ホテルオークラで懐かしい歌を合唱した、と言う記事をきょうの毎日新聞で読んだ。ここに掲げた2つの歌も、そんな場所で歌われたりしたのかも。一度だけ、吉祥寺の「古城」に行ったことがある。20代後半、70年代初めごろだろうか。学生集会、職場の昼休みなどでもいろんな歌を教わった。まあ、戦争中の軍歌に近い感覚と言うと語弊があるが、同世代の共通語。
 
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