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〔本〕めし

林芙美子 「めし・女家族」1955 新潮社(初出1951年朝日新聞連載)図11/2-11/13

「大きくなったら、林芙美子のような小説家になれば」と戦後まもないそのころよく言われた。彼女が46歳の若さで亡くなったのが1951年だが、未だに「放浪記」の上演は続いている。
 結婚後、とりわけ本が好きでもない夫も、その両親も、彼女のファンであることを知った。この絶大な広大な人気は、歌謡界の美空ひばりを連想させる。

 「めし」は彼女の未完の絶筆だが、成瀬巳喜男監督、原節子・上原謙主演ですぐに映画化もされた。戦後の大阪や東京の空気と、家庭の中の自覚ある女性の心の揺れを生き生きと描いている佳作だと思う。
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