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「ヒトラー暗殺計画42」

2015刊 ヴィル・ベルトルト著 社会評論社

ヒトラーが40数回の暗殺を生きのびた事には以前から関心があったが、その強運はどこから来たのかを知りたかった。結局、かれが直観力に優れていたということもあり、暗殺計画が杜撰だったという面もある。

中では家具職人エルザ―が、単独犯でほぼ完ぺきに準備したにもかかわらず、ヒトラーが13分早くその場を去ったために失敗した例が際立っている。また軍隊でもほとんどの将軍たちからヒトラーは敵視されていたというのは初耳だ。

日本とドイツの違いは、ドイツではヒトラー1人を除けば局面ががらりと変わる希望があったが、日本では誰か一人を除いても物事は殆ど変わらない。なぜなら、日本では、一人の強力なリーダーによって物事が動くというより、国の隅々にまで張り巡らされた網で国民がからめ捕られているように思えるからだ。個人は弱く組織は強い。だから戦後何十年たっても戦時中の行為を決して反省しないのであろう。


→「ヒトラー暗殺計画ワルキューレ作戦」9-8-17
→「ヒトラー暗殺ヴェアヴォルフ・ハント作戦」11-9-18

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