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【映画】近松物語

1954年 1h43 @松江テルサ7階ドームシアター
監督 溝口健二 出演 長谷川一夫 香川京子 南田洋子
原作 近松門左衛門「大経師昔暦」→川口松太郎「おさん茂兵衛」

こちらは「雨月物語」と比べ、どちらかと言えば女性の共感を呼びそう。
70~80代の女性が「良かったわ!」「素晴しかった!」と語り合うのを見た。
どちらを向いても非人間的な絶望的な環境の中で、
命がけで愛をつらぬく男女のドラマが感動的。

大店の美しい女房おさん(香川京子)と手代の茂兵衛(長谷川一夫)。
てっきり心中かと思ったら、「死ぬのはいや、生きて逃げる」となるのがミソだ。
30歳も年上の亭主は、女房(香川)を放っておいて放蕩のし放題、
また、おさんの実家はお金の為に娘を売り渡しただけでなく
何かあると嫁ぎ先にお金をせびりに来る。
溝口は姉が身を落として大学を出してくれたので、いつもそれを意識していたそうだ。

川口松太郎
→「くちづけ」10-1-11
→「新源氏物語」14-5-15
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