goo

【映画】点と線

1958年 1h25 原作 松本清張 監督 小林恒夫 DVDで鑑賞 
出演 南廣 山形勲 高峰三枝子 加藤嘉

清張の有名な作品だが、映画は初めて見た。
東京駅の線路が空白の4分間を利用してアリバイ工作をする。
このアイディアは病床の時刻表マニアから生まれたという。
博多の海岸の心中事件にふと不自然さをかぎつけた地元刑事。
それが政治の中枢を巻き込む殺人事件へと発展する。
東京と福岡の、老若2人の刑事が活躍する。

日本のように列車が定刻に運行する国でなければこんなトリックは思いつかない。30年前のシリアでは電車が平然と2時間遅れで来たが、そんな所では無理だ。

時代は昭和30年代、福岡の香椎が舞台で、果物屋のリアルな店構えは一見の価値ありだ。店の前に「メートル法の店」の看板あり(お肉を100匁、体重を16貫などと言った時代が甦る)お使い物の果物カゴがずらりと並ぶなど。

苦労を顔に刻んだ老刑事の加藤嘉が好印象。また、悪の手先である山形勲も大きい存在感がある。若い刑事(南廣)の正義感に燃えた風貌を、「はて、どこかで見たような」と思ったが、それは最近の政治を率いる新閣僚の面々であった。

新閣僚
→「山陰の底力」9-8-31 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 【映画】近松物語 【映画】山椒大夫 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。