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ビアトリクス・ポター展

島根県立美術館にて3月5日ー4月12日

ビアトリクス・ポター(1866-1943)

「ピーターラビット」の作家。少し前に来た「ミス・ポター」という映画ではバラ色の頬の、初々しいお嬢さんとして登場したが、展示会ではまた少し違った面が見えた。
資産家の娘ではあるが、少女時代にはネズミをペットにし※、蛙とか蛇とかムカデとかを観察するのが好きな、むしろ科学者のような面を持った女性である。これは彼女の絵がとても客観的で正確なことと符合する。動物を主人公にした童話を書いた事からは、夢想癖のある女性のようだが、少しもそうでなかったらしい。晩年は農地の管理に熱中している。童話は知り合いの子供に手紙を書く時に、書いたのだと言う。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」とか、ジェイムズ・バリの「ピーター・パン」の成立過程を思い出させる。

また、彼女の才能が存分に開花したのは、当時のこととて、学校に行かず家庭で個人教授を受けて勉強したからだとのことで、これは面白い発見だ。

※正確には「ネズミ、トカゲ、蝦蟇、蝙蝠」などを飼った。
 そして兎の皮をはいで煮沸した挙句、頭蓋骨を写生している。
 「ピーターラビット」には「お父さんはパイにされた」という表現があるが、まさに彼女と兎とはそういう関係にあったわけだ。
【映画】ミス・ポター→Myblog2007年10月21日
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