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責任放棄

5月14日(月)

市立図書館の二階にはビデオ視聴室と、大型TVとソファ、司書コーナー、3人掛けの飲食用長机がある。私はいつもここまたはソファで、本を読みながら食事する。

午後2時すぎ、長机で食事中だった。ソファーで5、6人の男子がゲームをしながら笑いふざける声が苛立たしいので、「ちょっと済みません、静かにお願いしますネ」と言うと、いっとき静まるが少し経つと、また大きな声がし始める。数分後、もう一度近くに行った。「あなたの声が一番大きいのよ」「図書館は遊ぶ場所じゃないのよ」すると間髪をいれず「ここは図書館じゃない。」たしかに、ここは文化センターでその一階の一部が図書室になっている。ここはセンターに来る人が食事・喫茶・休憩する場所。「遊ぶなら外に行ったらどう?」と言うが、どこ吹く風。交渉決裂、司書(40~50代女性)に、この子供たちに注意はできないのかと聞いてみた。

というのも、あれは1年くらい前※だったろうか、図書室内のパソコンで遊んでいる騒がしい湖東中学の2人の女生徒を追い出した経験がある。私の席のまん前でぺちゃくちゃやっているので、静かにしてくれと何度言っても馬耳東風。「これは市民の権利」だの、「お宅は松江市民ですか」果ては「いつまでもしゃべりかけるな、うるさい」と嵩にかかってたしなめる始末。しかたなく、立ち去り際にフロントに言っておいた。本棚の陰からのぞいていたら、威厳のある初老の男性が出てきて、だいぶ手こずっていたが、ついに追放に成功。少女らは、しょげるどころか、私の姿を探すかのように、あたりを見回しながら出て行った。ともかく勝利である。帰り際にフロントに礼を言うと「すみませんでした」と女性司書が恐縮しきった態度。「何もあなたが謝る必要はないわよ」と意気揚々引き上げたが、あれをもう一度やろうというのだ。

話は現在に戻って、司書が言うには、その女生徒かどうかは分らないが、とにかく強硬に文句を言ってきたので、恐れをなして、今後は何も注意をしないことになっているのだそうだ。あの威厳ありげな男性は館長ではなく空調担当者だったとか。「この程度じゃまだまだ、全然問題になりませんよ」「よっぽどのことが無ければ…」というが「よっぽどのことって?火をつけるとか?」と私。放火や殺人、江戸時代なら市中引き回しの上、獄門だが、それからじゃ間に合わない。

公共のルールを平然と無視しておいて、周囲に迷惑をかけ、注意されると文句だけは盛大に言う。そんな子供を放置しておけというの?親にも、教師にも、社会にも注意されずにこういう子供が大きくなって、日本の将来は大丈夫だろうか?

公(おおやけ)の立場でできないのなら、私が個人でするのはどうかしら?というと「どうぞどうぞ」と嬉しそうに言った。★危険が身に及ばなければいいということか。理念も何もあったものじゃない。社会全体の責任である子供の教育、その責任を放棄しているお役所仕事だ。

追記(5月21日)
男の子たちはおそろいのゲーム機を持っていた。調べると、昨今ゲーム機は2万円以上のもあるようだ。言われるがままに高価なものを買い与える親たちよ、高額のお年玉を与える祖父母たちよ、子が孫が、どこでどうして遊んでいるか知っているのか。それとも、目の前から消えてさえくれればどうでもいいのだろうか。
追記その2(5月28日)
◎「あんたたち学校はどこ?」と聞くと、本当かどうか「四中」「中央小」と口々に言う。小学校が飛び出すところを見ると、進学したばかりの12-3歳というところか。
◎司書は持場にひとりで暇なのか、立ち寄って来る他の職員などとよく長々と談笑している。日頃の自分を省みると、なおさら注意などはできないのだろう。

★下線部は「自分さえ安全ならば」という公務員の保身主義を批判したつもり。
※正確には1年9ヶ月前。(2010年8月11日)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (おキヨ)
2012-05-17 13:19:10
私もこれでいつもイライラさせられます。お役所はこういう場合毅然とした態度になぜでないのだろうとお思います。
日本の子供は年々悪くなっていますね。教育が悪いの一言に尽きます。なぜわかる切った〔いけない事〕を学校も家庭も教えられないのか。。。

自分の身に危険がない状態にある場合、私も〔小言婆さん〕なります。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2012-05-17 22:49:18
おキヨ様、そういえば御ブログにはこの手の小言をよく見るような気がします。私たちの幼い頃は、戦後で貧しくても、社会に教育力がありましたね。こういう子供たちの「顔を見たい」親を育てたのは、私たちの世代なので複雑ですが…。
教育者とか子や孫を持つ人たちが(寛容なのか鈍感なのか)こういう場合何もしないんですよね。
 
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