おととし大阪で見た映画「ガーダ」(→07/1/22)
を撮ったフォトジャーナリスト古居みずえさんが
ふるさと島根で写真展と講演会をするという。
40歳から写真を始めて20年になる彼女、映画「ガーダ」の感動は今も忘れず、
ぜひともご本人をこの目で見たくて、県立美術館へ出かけた。
彼女は戦地や海外を飛び歩く報道写真家にしては小柄で
弱々しささえ感じさせる骨細の身体つきだった。
級友によれば学校時代からひっそりして存在感が少なかったらしく、
それが写真家には適していたのかもと、ユーモア混じりに述べていた。
白い衣装で艶やかに踊る花嫁、逮捕される瞬間の少女や子供、パレスチナの写真で
かつて見たことも無いような素材と危険な一瞬が生々しく捉えられていて、
驚くばかり。これらは動く画像と同じかそれ以上の感動を与えてくれた。
私も隣国シリアで体験したから、日本人がひとりでかれらの家庭に
入り込むのは大変ではないかと聞いたが「どの家にも赤ん坊がいるし、
とにかく人が多くて喧しいです」と微笑んでいるのに感心した。
前日までNHKの番組のナレーションで地名(イスラエル)が違うとか、
20回もやり直させられたとのこと。
おやおや、NHKはどういう根拠で現地にいた人の発音を矯正するのだろうか?
放映は次の通り(10月3日訂正)
★10月12日(日)午後10:10~11:00
BS1海外ドキュメンタリー 封鎖された街に生きて
プロの写真家にそんな申し出をする人も少ないだろうが
「写真を撮らせて頂けます?」と言ったら、「いいですよ、じゃあ二人で」
と思いがけない返事。それをここで出すほどの図々しさは無いみたい。
→「無防備」14-1-10
→映画「ガーダ」7-1-22