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だまされた話

昔「オレオレ詐欺」今は「振り込め詐欺」の当事者にとって、日本一手ごわいのは大阪の女性だそうです。息子のふりをする別人はもちろん、たとい実の息子に泣き付かれても、簡単にはお金を手渡さない冷静さと意志の強さがあるのでしょう。もっとも、このごろ「還付金詐欺」という新手の詐欺が現れ、これは彼女らにも被害が出たとか。最強の戦士アキレスも、かかとには弱い場所があり、「とられる」ことには敏感でも、「もらえる」となると油断するのかも知れません。

さて以下は、日頃大阪の女性を理想と仰いでいる私が、まんまとしてやられた話です。

1.オウム真理教(上佑史浩)

1995年ですから、もう13年前になります。山梨県上九一色村のサリン工場が摘発され、TVには連日、オウムの広報担当、上佑・青山コンビが出ていた頃。かれらは非常に人気があり、特に上佑にはファンクラブさえ出来ていたものです。

何を隠そう、私もファンで、当時は日がな一日、TVの前に座っては、チャンネルを切り替えつつ追っかけていました。その頃海外に長期出張していた相方に、「この事件は警察による宗教弾圧に違いない」と疑いもせずに主張、「まさかぁ! それがホントなら大変なことになるぞ」と彼を混乱させていました。

海外にいると報道もクールで、ことの本質を見抜きやすいのかもしれません。当時、友人や親戚でも「かれってセクシーだよね」「僕も上佑さんのファンですよ」と言う声が聞えて来たのを憶えています。マスメディアの責任大なり。

何がそんなに魅力だったのか。あの青白い顔と大きな目としゃがれた声と雄弁さと、長期間の禁欲と修業から来る、溢れるオーラと・・・きっとヒトラーの時代のドイツに生きていても、私はやすやすと体制に取り込まれていたのでは・・・。

2.小泉純一郎と田中真紀子

小泉氏が首相になった1999年、どれだけ人気沸騰したことか。町中では小泉グッズがよく売れましたし、田中真紀子外相のおしゃべりも魅力的でした。私はこの二人に夢中だったのです。これまた、ヒトラー的な魅力ですね。ヤレヤレ。

3.青島幸男

1995年の東京都知事選で、私も青島氏に入れた一人です。
「どうしてあんな人に?」と隣人に嘆息されました。
その時はだれでも良さそうに見えたのです。

以上、政治・宗教に弱くマスメディアの影響を受けやすいという私の弱点が露呈されました。金品を取られたわけではありませんが。

次はうまく対処できた例。ただし、この相手は政治家とは言えず、だから見抜けたのかも知れません。

4.石原慎太郎

彼にだけは、一度もだまされていません。23歳の彼が芥川賞「太陽の季節」で華麗にデヴューしたときはまだ幼くて無関心、自分が20代になってからは、駒尺喜美の「魔女の論理」で彼がいかに自己陶酔的でいかに幼稚かを教えられ、完全に軽蔑したからです。また彼の場合それを裏付ける放言・失言・失策にも事欠かず、日々私の確信を強めてくれた、解りやすい人です。
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コメント
 
 
 
Unknown (おキヨ)
2008-08-03 11:46:16
大阪の女性の心理ちょっと笑えますね。
東北生まれの私、気がいい(好意的ではないようです)とよく言われますが、金銭的な被害にあったことはありません。よく怪しげな電話がかかりますが
少しだまされかかるふりをすることもあります。^^

ヒトラーは美術学校の入試を幾度か落ちたといいますが、合格して画家になっていたらどうだったんでしょうね。。。


 
 
 
Unknown (Bianca)
2008-08-03 19:58:00
おキヨ様、コメント有難うございます
>よく怪しげな電話がかかりますが
少しだまされかかるふりをすることもあります。
→これぞ達人の域ですね。
>ヒトラーは美術学校の入試を幾度か落ちたといいますが、合格して画家になっていたらどうだったんでしょうね。。。
→この仮定は面白いですね。2流の画家となってつつましく終ったか、画壇の独裁者となったか。チャプリンと生年月日が同じだそうですから、案外優れたセンスを発揮したかも・・・

ドイツの運命は、大きく変わったかと言えば、また同様の指導者が出たかも・・・
 
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