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【映画】ホームレス中学生

2008年 日本 116分 監督 古厩智之 原作 田村裕 松江SATY東宝で鑑賞
出演 小池徹平 イッセー尾形 古手川祐子

「人生の悲劇の第一幕は親子となったことにはじまっている」
という芥川龍之介の言葉を思い出させるような物語。

母とはすでに死別し、突然ある夏の日、住居も父も失う主人公。
その一風変った父親をイッセー尾形が好演している。

この父親は、「解散!」と言うセリフと共に3人の子供の前から立去り、行方不明になり、十何年か経って、つい先頃、米の超能力者マクニコルの透視によって、発見された。この後日談を聞くと、一層この物語が喜劇=悲劇であることがわかる。

原作は漫才「麒麟」の片割れ田村の自伝(未読)。時間が空いたのでフラッと見た。「週刊現代」はこき下していたが、劇場に初めて行ったという若者や中学生が感動していると聞く。私もそれと殆んど同じ。子供の立場から見たせいか。

大阪らしくテンポ良い会話、舞台は吹田でモノレールが走る。小池は丸顔で可愛く、全然本人に似ていないが、熱演していた。「麒麟」はM-1グランプリでここ10年近くいつも上位に行くのだが、一度も優勝していない。

田村は当時分らないことも多かったろうが、兄研一が隠れた事情を語る
「ホームレス大学生」を最近出したとか。是非読んで見たい。

冒頭、封鎖された戸口の前に立つ3人兄妹を、X印テープの内側からカメラが写しているシーンは印象的。人生の不条理を絵に描いたような感じ。これは事実だからで創作では思いつけないかも。
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