映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「ぼくらの七日間戦争」

1988 日本 94分 DVDで鑑賞 監督 菅原比呂志 原作 宗田理
出演 宮沢りえ 佐野史郎 浅茅陽子 賀来千香子 大地康雄 倉田保昭
初めて見たが、面白かった。★4
校則と暴力により厳しい管理がされている市立中学校で
教師と親に反抗する1年生8人の男子が廃工場に立こもり、級長の宮沢りえなど女子3人も後から加わる。
中学1年と言う年齢が効いているのだろう。子供たちがみな可愛くて、さわやかで気持ちが良い。
あの当時見たらどう感じたかわからないが、今見ると、抑圧のもとにある子供たちに応援したくなる。私(1944年生れ)の時代はもっともっと抑圧が強く、それが大学紛争となって噴出したのだと思う。廃屋の屋上から見下ろす子供たちは、1969年の安田講堂の攻防戦を思わせる。もっとも、この映画の親や先生は、その大学紛争世代であるのだが。
ここから横丁の隠居のゴタクとなるが、力強い反抗は、強い抑圧のあるところに生じ、子どもの自立を促すのは、大人の強さであると思う。「理解のあり過ぎる」つまり豆腐かノレンのように柔らかく手ごたえのない環境は、かえって自立できない人間を作るのではないか。
監督の菅原比呂志は米国で勉強したらしく、この映画がジメジメせず、からっとしているのはそのせいだろう。
佐野史郎と賀来千香子が「冬彦さん」ドラマで共演する、だいぶ前のことだ。
佐野史郎
「はやぶさ遥かなる帰還」12-9-3
「帰ってきた佐野史郎」10-8-24
宮沢りえ
「父と暮せば」 10-8-25
「オーシャンズ」10-3-1
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