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暇つぶし

こんな川柳があった。「生きるとは死ぬ時までの暇つぶし」

これを見て「何を言うか、この貴重な人生に感謝し、もっと真剣に取り組めっ!」と怒リ出すひとも出て来るかもしれない。

しかし、生まれたと言うことは、気がつくと走る電車に乗っているようなもの。次の駅までは否応無く乗っていなくてはならない。車内で出来ることと言えば、本を読むか、人と喋るかだ。だから自分は本を読むのだ、と20代のころの女友達が言っていた。

旅に出ると、泊まることが一番の楽しみだ。出来れば朝から晩まで、好きなだけ眠りたい。ところがホテルにはチェックイン、チェックアウトの時間があり、一日のうち最低5ー6時間は外に出ていなくてはならない。そこで、暇つぶしの必要が生じる。しかし初めての土地で勝手が分らないのだから、かなり困難なことになる。

自宅でも、独居なら別だが、同居者との兼ね合いがあって、そう一日好き勝手に寝転んではいられない。たとい、家事の責任は軽い私と言えども、日に数時間は家から追い出されるような仕儀になる。年寄りがデイサービスにやられるように、連れ合いが車に乗せてわたしを町のあちらこちらに運んで降してしまうのだ。まるで『ヘンゼルとグレーテル』のように。私はパン屑とか目印がなくても、ちゃんと1人で帰って来れるが。その際、運転席の夫に『どこにする?』と聞かれる瞬間が一番困る。図書館、美術館、映画館、大学、行く場所は大体決まり切っている。

中高年の無職者が、お金を掛けずにいかにヒマをつぶすか。
都会と地方都市ではその方法も違ってくる。
この松江で、無料で入れる、歩ける場所、安い料金で楽しめる場所、
それを地図にしたら、便利だろうと、ある日ふと思いついた。
しかし、それだけで、実際行動には移していないが。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« 花田清輝 ヒグラシ »
 
コメント
 
 
 
Unknown (kazukokawamoto)
2009-08-06 07:17:38
暇つぶしに何かするということが大変なの。夏の暑い日は、暇で、家の中でごろごろしてると、体全体が怠けてやる気なし。外出して歩き回るのも体力なし。気だけ焦ります。暇をもてあます為のパソコンが愛用して、インターネットで地図の旅をします。
 
 
 
Bianca (Bianca)
2009-08-06 10:54:44
ウーン、考えて見ると、叱咤する人がいないと、私は怠けてしまうかも。独居には独居の楽しみも苦しみもですね。地図の旅、お金もかからず、身体も疲れず、この季節には素晴しい方法ですね。うちには外にもパソコンの前にへばりついている者があるので、好きなだけ活用できる身分がうらやましいのですがね・・・・
 
 
 
Unknown (おキヨ)
2009-08-06 11:55:41
どの程度の意味を持ってのことか知りませんが、夫がよく〔死ぬまでの暇つぶしさ〕と言います。
最初私は気真面目にむっとした覚えがありますが、今では肯定できますね^^
有意義な暇つぶし、元気はつらつとした暇つぶし、あまやかな暇つぶし、几帳面で地味なな暇つぶし、正真正銘ぶらぶらした暇つぶし、私、脳天気な暇つぶし。
こういうひま潰しでなければならない、ということはないですよね^^
暇つぶし万歳!\(~o~)/
 
 
 
Unknown (Bianca)
2009-08-06 19:21:42
はじめムッとしたと言うのがいかにも生真面目なÅ型女性らしいですね。ご主人の言い方も江戸っ子らしいです。暇つぶしと言いつつ、真剣に観光地で若い女性たちに人間の道を説く、これぞ暇つぶしの極意ですね。おキヨ様の暇つぶしは芸術活動ですかね。
 
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