映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「めぐりあい」


1968 東宝 91分 監督 恩地日出男 出演 黒沢年男 酒井和歌子 池田秀一 森光子 有島一郎 田村亮 テルサ名画劇場にて鑑賞
川崎の自動車工場の組立工・努(黒澤年男)とベアリング店に勤める典子(酒井和歌子)。それぞれに複雑な家庭事情を抱え、貧しさにもがきながらも、健気に生きている。
そんな二人がふと出会い、恋に落ち、別れのつらさを乗り越えて、互いの愛を確かめ合う。
今では好好爺といえそうな黒沢年男だが、当時は青春の真盛りで、身体中にエネルギーの満ち溢れたような23歳のわかものを演じ、酒井和歌子もきびきびとして自主性のある18歳の女性を演じている。「八月の~」「忍ぶ川」「約束」のような特殊な事情・状況下の物語ではなく、当時なら誰でも周辺に2人や3人は見かけそうな若い男女が、その時代の制約下に、家族のしがらみの中で、ひたむきに生きていく姿は、すがすがしい。
日曜日のデート風景は黒澤明の「素晴らしき日曜日」を思い出させた。
好意を持ちつつも、近づかれると恐くなり拒否するというのは共通だ。
酒井和歌子の、刺繍のついた白い半袖ブラウスは、私も一枚持っていたし、トラックでのデートも経験がある。懐かしいなあ!
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