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3冊「ベトナム熱射病」「父親再生」「ヨーロッパ人の奇妙なしぐさ」

文化の日の午後、Sビルの図書室で読んだ本。
放っておくとすっかり忘れるので、メモ代わりに書いておこう

1.瀬尾里枝 「ベトナム熱射病」 連合出版 1996
 三井不動産に勤めながら、海外の一人旅をする著者は1965年生まれだが、20代の後半、ベトナム熱に浮かされて、何回もサイゴンに旅行し、経験したことを一冊にまとめたもの。カフェやギャラリーに出入りし、テニスを習ったりして現地人とも仲良くなっている。全体に素直でナチュラルな人柄がしのばれ、好感が持てる。私の子供世代にあたるが、こういう女性が育ってきていることに、時代の変化と嬉しさを感じる。(本音は、アア羨ましい!)

2.信田さよ子 「父親再生」 NTT出版2010

著者はカウンセラーとして登校拒否児と母親に接した経験から、仕事にかまける父親が子育てに歪みをもたらすことを実感している。そのうらには性差別がある。長年の積もった思いをぶつけるかのように、言い募る文章には苛立たしさがむき出しで、かえって説得力が薄らいでいる。

3.ピーター・コレット  草思社1996  原題 Foreign Bodies
     「ヨーロッパ人の奇妙なしぐさ」
EUの成立で国境が無くなったヨーロッパだが、小さな点で違いがある。「来い」が「行け」のしぐさになるなど、知っておかないとトラブルや重大事に発展することも。EU未加盟の英国人の著で、分厚くはあるが、下ネタが結構多く、また文章に切れがない。中で引用されているジョージ・マイクス「英国で外国人になる法」やアンドレ・モーロアの英国人評の持つ鋭さや味わいは得られない。
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