映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【課題作文】夜の闇を取り戻せ

これでまだ午後7時。夜の闇はたっぷりある
「灯」と言う題が教室で出たと聞いて、思い出したのがこの文。特に会心の作では無いし理屈が先に立って上滑りしていると思うが、見るべき所は、これを書いた6年前とは私の生活が一変したということだ。現実に夜の闇が支配する地域に住み、一方では車も携帯電話も買ってしまった。(ただし私はケータイが嫌いで数えるほどしか使っていない。月に1~2度電話するくらい)そして、夜が暗ければ少年の瞳が輝いているかと言うと、そうとも言えず、結構この地の中学生は口だけ達者、と言うのが多い。
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夜の闇を取り戻せ 2005-2-16
人工衛星からとった地球の写真で、夜の日本列島は、異常なほどに明るく、輝いていた。私の子供時代は、戦後の電力事情のよくないころで、よく停電があり、ヒューズが飛んだりもし、いつも家には、ローソクや予備のヒューズの用意があったものだ。
電化製品の数も、今とは比べものにならない程少なかった。9時になると、もう寝る時間だと言われたし、夜の道は暗くてこわかった。
今は誰も彼もが車を持ち、携帯電話を持ち、24時間営業の店や自販機が、至る所に並ぶ。そこに幼児づれの客が、深夜まで出入りしている。
ほんとうの闇というものが身辺から失われた一方、少年の心の闇といった言い方が、マスメディアによく登場する。
2006年を境い目に、日本の人口は減り始めるという。素晴しいではないか。これまで突っ走って来た、便利さ追求路線の代わりに、もっと自分の足元を見つめた、地道な、だが内面の豊かな生き方へと切り換える好機と捉えればよいのだ。
夜の闇をとり戻して、夜空の星を再発見し、心のゆとりをとり戻すことで、少年の瞳に輝きが戻るような、そんな世の中がくればよい。これからの日本は決して日の出の勢いはないし、人口も少ないが、落着いた、賢い、いぶし銀のような光を放つ大人の国を理想として、進んで行くのはどうだろう。
課題「光」
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八木先生は、文末の講評では誉めて下さったが、教室では「いぶし銀の光」てどんな光や?と、おかしそうに言われた。今調べたら※のような意味らしい。先生は、私から見るといぶし銀の魅力があると思うが、ご自分の内面では永遠に若くて、バラやボトルシップを愛し「いぶし銀」を目指す気は毛頭お持ちでないようだ。
※「いぶし銀」とは華やかさに欠けるが実力はあることの例え。「ベテラン」的な意味合いを持つ。銀をいぶしたものは、艶が失われ、味わいのある灰色になることから。
2006年を待たずに日本の人口は減りだしたが、「COOL JAPAN(カッコイイ日本)」とか言って日本のマンガ・アニメ・ファッションが海外の若者に持て囃され、経済産業省までその方針で市場獲得に乗り出し、「カワイイ」が世界共通語になったりと、我が祖国は大人のいぶし銀路線には行かず、子供らしさに磨きをかける一方。全く嘆かわしい。などと、いまだに大人とは程遠い私が言えた義理ではないが。
「灯」と言う題が教室で出たと聞いて、思い出したのがこの文。特に会心の作では無いし理屈が先に立って上滑りしていると思うが、見るべき所は、これを書いた6年前とは私の生活が一変したということだ。現実に夜の闇が支配する地域に住み、一方では車も携帯電話も買ってしまった。(ただし私はケータイが嫌いで数えるほどしか使っていない。月に1~2度電話するくらい)そして、夜が暗ければ少年の瞳が輝いているかと言うと、そうとも言えず、結構この地の中学生は口だけ達者、と言うのが多い。
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夜の闇を取り戻せ 2005-2-16
人工衛星からとった地球の写真で、夜の日本列島は、異常なほどに明るく、輝いていた。私の子供時代は、戦後の電力事情のよくないころで、よく停電があり、ヒューズが飛んだりもし、いつも家には、ローソクや予備のヒューズの用意があったものだ。
電化製品の数も、今とは比べものにならない程少なかった。9時になると、もう寝る時間だと言われたし、夜の道は暗くてこわかった。
今は誰も彼もが車を持ち、携帯電話を持ち、24時間営業の店や自販機が、至る所に並ぶ。そこに幼児づれの客が、深夜まで出入りしている。
ほんとうの闇というものが身辺から失われた一方、少年の心の闇といった言い方が、マスメディアによく登場する。
2006年を境い目に、日本の人口は減り始めるという。素晴しいではないか。これまで突っ走って来た、便利さ追求路線の代わりに、もっと自分の足元を見つめた、地道な、だが内面の豊かな生き方へと切り換える好機と捉えればよいのだ。
夜の闇をとり戻して、夜空の星を再発見し、心のゆとりをとり戻すことで、少年の瞳に輝きが戻るような、そんな世の中がくればよい。これからの日本は決して日の出の勢いはないし、人口も少ないが、落着いた、賢い、いぶし銀のような光を放つ大人の国を理想として、進んで行くのはどうだろう。
課題「光」
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八木先生は、文末の講評では誉めて下さったが、教室では「いぶし銀の光」てどんな光や?と、おかしそうに言われた。今調べたら※のような意味らしい。先生は、私から見るといぶし銀の魅力があると思うが、ご自分の内面では永遠に若くて、バラやボトルシップを愛し「いぶし銀」を目指す気は毛頭お持ちでないようだ。
※「いぶし銀」とは華やかさに欠けるが実力はあることの例え。「ベテラン」的な意味合いを持つ。銀をいぶしたものは、艶が失われ、味わいのある灰色になることから。
2006年を待たずに日本の人口は減りだしたが、「COOL JAPAN(カッコイイ日本)」とか言って日本のマンガ・アニメ・ファッションが海外の若者に持て囃され、経済産業省までその方針で市場獲得に乗り出し、「カワイイ」が世界共通語になったりと、我が祖国は大人のいぶし銀路線には行かず、子供らしさに磨きをかける一方。全く嘆かわしい。などと、いまだに大人とは程遠い私が言えた義理ではないが。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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先生の要求の言葉がはてはまるような、課題に近づいて書けるようになりたいが、なかなかむつかしいです。私はとんでもない、外れたこと書くくせがあります。
まだあなたはいらっしゃらなかったですね。この作文のせいで、しばらく「光」という題は出されず、私がいなくなったらたて続けに出たのかしら(笑)。最近私も視力が衰えるにつれて闇より光が恋しくなり、家の中でも行く先々で灯をつけて歩いています。「いぶし銀」といえば、昔の映画俳優にはいましたよね、たとえば山村聡、佐分利信、洋画ならゲイリー・クーパーでしょうか。ksさんの会社のボスなんかどうでした。
同じテーマが重なるのは書く身には困りますよね、私のときは「町」が2回出ましたが、「光」「町」先生の好きそうな感じです。川本さんのようなのを発想が豊かというのでしょう。別に先生の予想に反してもいいのじゃありません?聞く方もそれが楽しいです。
ご同居人の説に、わたしも少し賛成です。いぶし銀はもう少し、地味な感じがするような。クーパーは体格良すぎて、まだ、いぶされてないんでは?でもでも、大好きですよ。付け加えます。志村喬はいぶし銀に入りませんか。ファンなんです。