吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

マキタ 6095D

2017年12月12日 | 道具

伝説の名機。マキタ6095D。

充電ドリルにおける金字塔と言っても良いモデルです。
すでに廃番久しいのですが、国内で販売終了後も国外ではその後も長らく販売されていました。

ワタシの記憶が確かならば(実に不確かなのだが)、2,000年のアメリカの木工雑誌でのレビューではこんな感じ。

  • 世界初の購入可能で使える量産充電ドリル
  • 誰の仕事場の片隅にも転がっている
  • トルク調整の段数が少なく現在では旧式

しかしながら、当時、グリップ後部にすべり止めゴムを付けた改良版が出ていました。
アメリカというところは新しもの好きの反面、大変に保守的で、ひと度信用を得た製品は旧式になっても長らく愛用されたりします。

木工雑誌やDIYテレビ番組などでも、インストラクターは好んでこの旧式ドリルを使っていました。
それは恐らく「ニワカじゃないのよ」アピールであったと思われます。
ニワカってのは、俄雨のニワカね。キャリアが浅いことよ。

こうして持つ事が多い。

前にも書いたかと思うけれど、以前のドリルは軸中心線近くを持てるように出来ています。

最近のデザインは普通に持ちやすいのですが、軸中心線は特に考慮されていません。

なので、片手で強く押すような使い方の場合、力を真っ直ぐ入れるにはちょっと慣れが要ります。

ま、オレには大した問題じゃないがな!ニワカじゃねーし。

軸中心線を強く押したい時にはよくこういう持ち方もします。

さらに力を込める時は、左手でドリル前方を握り、腰にためて体重を乗せて真っ直ぐに押し込む。
その際
死ねェェェェェ!とかウォォォォとか叫ぶとより力が入るでしょう。

周囲に人がいる時は心の中でな!

ヤフオクで手に入れたのですが、現在大変にお安いです。
これはニコイチです。このモデルはトリガースイッチが弱点で、スピードコントロールの電子回路が壊れやすいです。
外装がキレイだけれどスイッチがダメな個体に、別個体からスイッチとモーターを移植しました。

そういえば、おっさんはニコイチというとふたつの不完全な個体から使える部品を合わせてひとつの完全体を作ることなのですが、若い子の間ではふたりは一緒みたいな使い方らしい。

電池は社外品の高容量で安いやつを新調、充電器は附属の旧式で時間の掛かるヤツですが、実はその方がバッテリーには良いらしい。

これで実戦投入。ニワカじゃないのよアピールかっ?


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