吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

13ミリの愉悦

2017年03月10日 | 道具

オレの13ミリ、受けてみるかい?

小型の電動ドリルのチャックは大抵10ミリです。
本来インチ規格なので、3/8インチ 9.525ミリですが、呼び寸法なのでざっくりです。実際は10ミリよりちょっと太いのを咥えられます。

10ミリの上は13ミリです。同じくインチで1/2、12.7ミリですね。
強力型のドリルには最初からこのサイズが付いています。

10ミリチャックでも不自由はほぼ無いのですが、時々もうちょっと太いのを咥えたい時があります。
12ミリの棒を通す穴を開けたい時とか。

そこで、充電ドリルのチャックを10ミリから13ミリに交換しました。

ここで気をつけるのは、チャックの取り付けネジ。超重要!
10ミリチャックの取り付けネジはUNF3/8の一種類ですが、13ミリは3/8と1/2があります。
ここで間違えると厄介です。不可能ではありませんが超面倒なことになります。 

今回使ったのはコレ
 

ちゃんと取り付けネジが表示してあったので。
 

この製品の面白いところは、抜け止めに普通は逆ネジが付くのですが、それを廃してネジ緩み止め剤を使っているところです。
緩め方向に過剰な力が掛かった時に逃げるように考えてあるのでしょうか?

で、このシャンクを外します。
 

続いてドリル側のチャックを外します。
まずは緩み止めの逆ネジを外します。逆ネジなので普通のネジを締める方向、右回りで緩みます。 

次にチャックをドリルから外すのですが、ちょっとワザが要ります。
まず、トルククラッチ付きは最大(ドリルモード)にして、ギヤ式の高低2速が付いていたら低速にします。ドリルの軸が回りにくいようにするためです。

次に昔の説明書にあったやり方ですが、こんな風にL型の六角レンチなんかを咥えて、緩む方向に叩きます。
 

僕は多少エレガントに、インパクトドライバーを使って緩めます。
 

要は瞬間的に大きな力を加えるわけです。

で、交換
 

緩み止めの逆ネジを入れて完了です。
 

作業で難しいのはチャックを緩めるところでしょうか。
ドリルの軸、ギア、モーターの軸受などを傷めないように。
チャックとドリルの隙間にレンチが入る様になっている場合があって、それを使うと軸に優しい作業が出来ます。 

同様に、キー式チャックをキーレスにすることも出来ますし、逆も出来ます。キー式チャックの方が強く締められるので。

どうだい?一回り大きくなったチャックは?

ドリルとパラボラアンテナは男のロマン という古い言葉があるけど(知りません?)、うむ、太かドリルは良か!(なぜ九州弁)


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