吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

キイロスズメバチの巣

2012年06月05日 | 趣味

今年初駆除。

今朝、娘が学校で針金細工をするのに必要だというので、ラジオペンチとラウンドノーズ・プライ
ヤーを取りに家の近くの作業場に行きました。
せっかくなので娘と一緒に散歩がてら。

道具を取って帰るところ、娘が材木に掛けてあるブルーシートにスズメバチが入って行くのを発
見。
ああ、そういえば出入りしてたっけ、忘れてた。
シートをめくるとテニスボール大の巣が。
コロニーが大きく、獰猛なキイロスズメバチとは隣人としては共存しにくい存在です。これがコガ
タスズメバチであれば、一定条件下で共存可です。
キイロスズメバチだったので駆除決定。
女王は早々に逃亡、別に良し。余所で営巣するならそれでも良いのだけど、大抵は同じ場所に
また来るんだよなあ。

こんな巣


中の本体をくるむ3層の壁


外壁を作ってから中の壁を撤去していくやり方で巣を大きくしていくわけだね。
こうして作られる巣の壁は断熱性に優れたパルプ素材でさらにデッドエア(循環しない空気層)
を備えた多層構造になっているのです。
良く出来てるよねー。

巣と幼虫を家族みんなでよく観察してから、幼虫は頂きました。ちょっとクセ強すぎ。
まだ旬じゃないってっことですかね。

山の危険生物、遭遇率、事故率、堂々のナンバー1。
ひとことで言ってしまえば敵です。
敵であればこそ、よく知ることが大事です。関心を持って、自然のしくみに畏敬の念を持ってね。
そのくらい本気じゃないと危険生物は危険です。危険が危ないのよ。

蜂の成虫はうちではアルコールに漬けて塗り薬にしています。
ここ数年、巣を取る機会が無くて、そろそろ在庫が無くなってきたので今年の秋にはまた巣を攻
略したいところです。
コガタスズメバチが最高なのですが。キイロは好きじゃないのよね。
コガタって言ってもキイロよりずっとデカいですからね、念のため。
オオスズメバチは魅力的なのですが、連中は地中に巣を造るので攻略には工夫が必要です。
掃除機を改造して巣穴から出てくるヤツらを次々に吸い込んで溜める作戦が良いと考えている
のですが。
とにかく、対スズメバチ戦では失敗は本当に命取りなので、慎重に過ぎるということはありません。
完勝しなければ被害が広がるのです。

殺虫剤攻撃もよく気を付けないと、取りこぼしが出て、気の立った危険な生き残りがウロウロす
ることになりますからね。

秋には時々スズメバチのオスを捕まえて観察しますけど、アイツら刺さなきゃいいヤツなんだよ
なあ。


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