●方法俳句412・遺留品4・小畑晴子1・2019-01-03(木)
○「なまはげの去りたる藁を拾ひけり」(小畑晴子1)
○季語(なまはげ・新年)(俳人協会第51回全国俳句大会大会賞受賞句)(→「俳人協会」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「ある場所に残された物品」という意味の「遺留品」。犯罪者の物とは限らない。ふと忘れていった物。ふと落していった物。その些細な物品が、行為母体のアリバイを大いに物語る。今回はなまはげが落していった一本の藁。
●小畑晴子(おばたはるこ)
○好きな一句「樏をつけて獣医の遅れ来し」2
○季語(樏・三冬)(「俳句」平成俳壇200回記念)
【Profile】:1840年大阪府出身。→森田峠に師事。「かつらぎ」同人。第62回芭蕉祭特選。俳人協会第51回・52回全国俳句大会大会賞受賞。「運河」「天為」「晨」同人。
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■特集「藁塚・新藁・麦藁帽」以外の「藁」の俳句5句
01「白菊に恍惚と藁かかりけり」(金尾梅の門)(『鳶』1971)(白菊・初冬)(好きな一句)
02「十三湖雪を迎への藁を焼く 」(神蔵器)(雪・晩冬)(特集俳句153地名俳句2)
03「人の死へ藁の匂ひの目刺食ふ」(新谷ひろし)(目刺・三春)(好きな一句)
04「藁で馬を拭いてやるなり夏の月」(赤松柳史)(『柳史俳画』1941)(夏の月・三夏)(好きな一句)
05「なまはげの去りたる藁を拾ひけり」(小畑晴子)↑
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