TSでいえば「ミドルウォー」にあたる1972年2月、「ニクソン訪中」後の冷戦構造について考えてみたい。テキストはヘンリー・キッシンジャー『中国(原題 On China)』より「第10章 疑似同盟関係」。
ニクソンの訪中以前、大統領補佐官は極秘裏に北京入りし、毛沢東・周恩来らと会談を行っていた。
ニクソンの訪中以前、大統領補佐官は極秘裏に北京入りし、毛沢東・周恩来らと会談を行っていた。
「中国への秘密訪問によって米中関係は回復した。ニクソン訪中によって戦略的協力関係の時代が始まった。しかし、協力関係の原則はできたものの、その枠組みは依然として未解決だった。上海コミュニケの文言には一種の同盟関係が暗示されていた。中国が自力に頼る政策をとっていたために、文言に書かれた形を実体に結び付けることは難しかった」
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