天涯孤独男のつぶやき!

もうこの歳になると怖いモノはない。何でも好き勝手書かせてもらいます。多少辛口になります。ジャンルは世の中のことすべて。

我が東スポOBの芥川賞作家・高橋三千綱、死去

2021-08-24 15:37:40 | 日記

東京スポーツOBの芥川賞作家高橋三千綱が17日、肝硬変と食道がんのため、73歳で死去した。
高橋は1974年に在職中に書いた「退屈しのぎ」で群像新人文学賞を受賞。
なかなかの敏腕記者で、忙しく取材に飛び回っている中での受賞は社内で驚かれた。
丁度、僕が入社した頃だ。
その後、退職し78年に剣道少年の青春を描いた「九月の空」で芥川賞を受賞。
戦後生まれの芥川賞作家としては、村上龍(69)、三田誠広(73)らがいる。
受賞後第1作は東スポの競馬連載エッセイ「さすらいのにせギャンブラー」だった。
また本紙競馬欄には「素浪人の◎」のタイトルで予想記事なども書いた。
2008年には「本日は楽天日和」という連載エッセイも。
青春小説からシリアスな作品、時代小説、エッセイなど多数の作品を残した。
僕は若い頃、彼の作品は全て読んだ。
"さすらい"とか素浪人とかいう言葉が似合う最後の無頼派作家だった。
合掌。