昨日、今日と雨なので、録り溜めていたテレビの録画を見ている。
僕はNHKの「映像の世紀」シリーズが大好きで、かつて何度も放映されたのを見ていた。
今回は「映像の世紀バタフライエフェクト」(NHK総合月曜夜10時~)と題し、ある所で起こった蝶の小さな羽ばたきが、世界を動かすまでの影響を与えるようになる…。
その過程を映像で綴っていく。
加古隆のテーマ曲「パリは燃えているか」も素晴らしい。
(1968年「プラハの春」の主役ドプチェク)
第1回は自転車を盗まれたカシアス・クレイ少年(後のモハメド・アリ)がボクシングを始め世界チャンプになり、ベトナム徴兵を拒否し、黒人初のアメリカ大統領オバマを産み出すまでを描いていた。
いささか後付けもあるが。
(東京五輪で僕らを虜にしたチャスラフスカは「プラハの春」で酷い目に遭った)
今日見たのはチェコの「プラハの春」から1989年の「ビロード革命」に至る過程でアメリカのロックバンドの一曲が果たした役割を描いている。
(1968年のメキシコ五輪でソ連の国旗に目を背けるチャスラフスカ)
(1968年のメキシコ五輪でソ連の国旗に目を背けるチャスラフスカ)
余談になるが「プラハの春」では、チェコの民主化をソ連軍の戦車隊が押し潰している。
プーチンもウクライナ・キーウを戦車隊で簡単に占拠できると思い侵攻したのでは、と僕は思っている。
それが予想外の抵抗に遭い今日の事態に陥り、戸惑っているのではないかな。
(ビロード革命の後、最初の大統領になった劇作家のハヴェル)
(ビロード革命の後、最初の大統領になった劇作家のハヴェル)
(無血革命だったので「ビロード革命」と呼ばれている。僕の尊敬するゴルバチョフに全く触れてなかったのはどうかな)
(ハヴェル大統領の元で復権を果たしたチャスラフスカ)
後にチェコの初代大統領となったハヴェルは、アメリカからロックバンドのレコードを持ち帰り、その影響を受けたチェコのバンドが反体制的な曲を作り若者に広がる。
その過程で「プラハの春」や自由を求める「憲章77」の人権運動などがあり、「ビーロード革命」へと繋がっていく。
そしてチェコスロバキアの民主化は達成される。
この番組はここまでだが、プーチンの今回の暴挙はこれに対する反革命か。
小さくなり、影響力を失ったロシア帝国を復権させようという、ヒトラーのような誇大妄想がプーチンを動かしている⁉️
映像の世紀、新・映像の世紀、バタフライエフェクト、録画してずっと見ています。後世に残したいドキュメンタリーですね。
授業で流せば教科書よりよほど効果があると思います。
メインテーマの、バリは燃えているか。これも聴いただけで涙が流れます。
新・遊歩道さま
本当にいい番組ですね。百聞は一見に如かずで、映像は全てを暴きますからね。どんなにフェイクニュースを流そうとも。尤も現在は映像も加工されるから、要注意ですけど。
今回のプーチンのロシアのウクライナ侵攻も無限に撮られているので、プーチンのヒトラー並みの悪事は永遠に語られることでしょう。ウクライナ人のロシアに対する恨みも消えることはないでしょうね。
tkgmzt2902様の仰るように、授業の一環にすれば教科書以上。歴史の勉強に興味持てるようになるはずです。