笑顔でケセラセラ 人生これから~~

ドジな私。失敗だらけの私。でも、前向きに自分らしく生きてたらまだまだ新たな輝き見つかるよね!!

言葉が見つからない

2005年10月23日 | 時事ニュース
「にがい涙の大地から」というドキュメンタリー映画を見て帰ってきた。
私は内容も知らずに誘われたから行っただけ。

監督は30代前半の海南友子さん。
撮るきっかけは2003年中国でリウ・ミンに出会ったことから。
解説
彼女の涙に心を打たれた海南は次回作を変更して、
1年かけてこの作品を完成させた。

旧日本軍の毒ガス(化学兵器)事故にあった人々の苦しみ。
家族の苦しみが描かれたドキュメンタリーだ。

日本軍が戦争を有利に進めるために国際条約で禁止されていた毒ガス等を
秘密裏に製造、使用し、敗戦後、秘密の発覚を恐れた
日本が組織的にそれらを廃棄。
今も中国に70万発(内閣府発表)以上の毒ガスが眠り
後遺症で極貧生活に転落していった中国の人々を描いている。

すごくとにかく重い映画だった。
でも、ぜったいに見てほしい映画だ。

私が痛切に感じたこと。
今現在も中国で毒ガス事故が起こり、
考えられないようなとてつもない後遺症で悩んでいる人がいる。
とにかくすごかった。私だったら死を選ぶかもしれない。
未来のない人生。
あるものは失明し、あるものは下半身が吹っ飛び、両手は水泡で膨れ上がり、
全身を膿で腐る。そして、後遺症は一生続く。

平和な時代に傷つけられ命を落とす人々。
小さな子どもまで。

知らなかった。全く!!
確かに日本でも終戦の日とかに軽く報道することはあるらしい。
でも、全く報道しないじゃない!!
半日デモの様子大々的に報道しても、その裏側を見てなかった。

北朝鮮の拉致被害は知らない日本人はいない。
そして誰もが理不尽な北朝鮮の態度に怒りを持っている。
では、北朝鮮では・・・。一般の人々はおそらく知らないだろうな。
都合の悪いことは報道しないから・・・。
言論が規制されている国だから。

同じことが言える。そう思った。今日のドキュメンタリーを見て。
中国では事故の度に報道し、人々の苦しみを報道している。
ほとんどの人が知ってる。
それに対してきちんとした対応をしない日本政府に怒りを持っている。

じゃあ、日本では・・・。
知ってない。こんな苦しみがあることを。
私だけが知らなかったのか。無知だったのか・・・。
自由の国でありながら・・・・・・・・・・・・。
恐くなった。
そして、もっともっといろんなことを知らなければならないと思った。

書かなくてはいられない気持ちになった。

映画の後、監督の海南友子さんの講演を聴いた。
(このことについてはまた触れたい。)