笑顔でケセラセラ 人生これから~~

ドジな私。失敗だらけの私。でも、前向きに自分らしく生きてたらまだまだ新たな輝き見つかるよね!!

「にがい涙の大地から」監督海南友子

2005年10月27日 | わ・た・し
あまりに重過ぎるテーマのこのドキュメンタリー映画を見てから
数日が経った。
何人かの人にこの話をした。
全員全く知らない。この中国での事実を・・・。
これが国であり、歴史であり、報道であり・・・。

私たちが見えてるものってごくごく一部なんだなと思った。

私は映画と同時にこのドキュメンタリー映画を撮った監督の海南友子さんにすごく興味をもった。
最初行った時、何だ講演まであるの?
私帰ってこようと思った。かったるいよって・・・。

ところがところが
衝撃の映画に頭の中が真っ白になって
その後の講演は、この監督さん。

もちろん聴いていくよ。

現れたのは30代前半の彼女。
NHKの報道ディレクターとして7年勤務。
2000年に独立。

2001年インドネシアの元『慰安婦』を取材したドキュメンタリー映画『マルディエム彼女の人生に起きたこと』を監督。
そして、今回 新作『にがい涙の大地から』では、過去の戦争で遺棄された 
化学兵器に苦しめられる人々の姿を追った。

気負うことなく淡々と取材の話をする一見ごくごく普通の若者にも見える彼女はとてもすばらしい女性だった。

彼女が日本軍の毒ガスに苦しめられた人々をたった一人でカメラを持って取材することが
どれほど精神的に辛かったか・・・。

すごい女性だと思った。
何度も投げ出して帰って来てしまいたいと思ったと語っていた。

でも、私がここで投げ出してしまったら
毒ガスを埋めて帰って来てしまった旧日本軍と同じになってしまうと・・・。
(上からの命令で当時としては何も考える余地すらなく行ったことだろうが)

『私はひとりの人間として、拉致されてレイプされるのも、旧日本軍が遺棄した毒ガスで事故にあって人生が滅茶苦茶になるのも嫌です。』
これはシネ・フロントに書かれていた彼女の言葉。

そうだよ。誰だって嫌だよ。
同じ人間が苦しんでるんだよ。同じ人間なんだよ。

ぜひ、「Mardiyem(マルディエム)彼女の人生に起きたこと」も見たいと思いました。

PS

人生前向き楽しみましょう!!派の私だが
たまに今回のような自分の良心に問いかけられるような強烈な刺激を受けると
HPを持っている以上、つたない言葉でもいいから発信したいと思う。

あるHPをもたれている方が
イラク戦争の時に、
HPをもっているならまず反対の声をあげよう。
(賛成なら書く必要はないが・・・)反対であるなら、声を発するべきだ。
と書かれた。
すごくこれって大事なことだと思った。

私も2003年。3月19日「一枚日記」で小さな私の声を書いた。

そして、3月20日開戦のまさに同時刻、私は卒業式で
子ども達の歌うBELIEVEを聴いた。

『たとえば君が 傷ついて
 くじけそうに なった時は
 かならず僕が そばにいて
 ささえてあげるよ その肩を
 世界中の 希望のせて
 この地球は まわってる
 いま未来の 扉を開けるとき
 悲しみや 苦しみが
 いつの日か 喜びに変わるだろう
 I believe in future
 信じてる

 もしも誰かが 君のそばで
 泣きだしそうに なった時は
 だまって腕を とりながら
 いっしょに歩いて くれるよね
 世界中の やさしさで
 この地球を つつみたい
 いま素直な 気持ちになれるなら
 あこがれや いとしさが
 大空に はじけてひかるだろう
 I believe in future
 信じてる

 いま 未来の扉を開けるとき
 I believe in future
 信じてる』

久々、熱くなり語りたいそんな強烈な今回の体験だった。

めちゃくちゃ長くなったついでに、
この映画の会場を出るとき、私の教え子に会った。
この映画を見たさにわざわざ帰郷してきたという。
あなたのような若者がいることがうれしかった。