人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

最高の季節

2017年04月11日 | 徒然
 明け方まで長時間吹き荒れた風で、我が家の桜が8割散った。
 よく頑張ったね、と何度も声をかけた。
 今も雨交じりの風が吹き荒んでいる。

 稽古や買い物で市内をチャリで走り回っていると、何処も満開の桜が美しくて最高だった。
 
        <西公民館の和室で観た鈴なりの桜>
 
 数時間して帰宅すると、我が家の桜が雄大な姿で迎えてくれた。
 家の桜は、他の吉野より色が濃い目で格別だ。
 
            <我が家の桜遠景・・・ホント遠い~>

 この季節に敦賀にじっくり居る事は稀なので、裏に近接する三軒のお家に、菓子折などもってご挨拶にまわった。
 桜は散花や落葉も大迷惑だが、根が強いのが恐ろしい。
 セメント床を持ち上げたり、地下の水道管に穴をあけたりするというから、お許しを願おうという魂胆。

 ところがどのお家も「小さい頃から長年鑑賞だけさせて頂いて、こちらが申し訳なく思っている。たとえ何かが起こっても文句を言う気などないですよ」と仰る。
 嬉しく有り難くて、晴々すると同時に心が温まった。

 昨日の月曜には目の前が真っ暗になる電話があった。
 一瞬、全てを放り出して世界一周リュックで放浪の旅へ!という絵が頭をかすめた程の衝撃。

 が、30分程の大混乱の末、最終的に責任者から有り難いお電話を頂き一件落着。
 「君を優先すべきだと判断したから心配しないで」

 思わず仏壇に手を合わせに走った。(という程の距離ではないが)
 昨日が三兄の月命日だったことを忘れていたバチか!?と一瞬思ったりしたからだ。
 なにしろ、先月の母の祥月命日、しかも17回忌を直前まで忘れていた不孝者だ。

 事なきを得て、他人事のように自分で自分を観察していたことに気付いた。
 パニクルと人間、頭の回転も速くなるし胆も据わるもんだな、などと・・・。

 美しすぎる桜の季節の毒気が逆作用したかのように、色々嬉しいことが重なった。
 そういえば夕べは、手作りのお彼岸弁当を久しぶりにお寺の友人から頂いたっけ。
 美味しかったな~ごちそう様。
 雲を強風が吹き払ったので、待宵月(まつよいづき・小望月こもちづき)も実に美しかった。

 春の、桜満開の最高の季節は終わった。
 冬へ逆戻りしたような寒気漂う家の中で、しかし着々と“次の季節”を感じている。

 この一年のすべてを、最高の季節にする。
 本日、満月。
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