好い予感を現実に

　よく走った！およそ1.2キロを二往復半！約4キロ、昔風には１里である。
別にマラソンに出たわけではない、秋の光雲寺ライヴの初打ち合せでお寺を
訪れた際、バス停を間違えて道に迷い、さらにお土産を渡し忘れて、走って
戻ったりした結果なのだ。

京都 光雲寺の門と歴史ある前庭

　京都へ行った第一の目的はお世話になっている先輩のギタリストのデヴュー
５０周年パーティーに出席するためだった。東京からも旧知の友人たちが参加
し、夜遅くまで語り合った。先年亡くなられたプロデューサー：松村黎さんの
不在が、悲しかった。

　二つの用事の合間に寒い京都で、御開帳中の二条城や御所などをウロウロ
観光したので、二日間の京都滞在中に随分と歩いたことになる。
　しかし膝は二晩ほどで回復。「膝はもう治った」と口にし初めた一月前から、
日々嘘のように膝が好調になっている。

二条城の桜と御所を警護する警察犬と帝の居室

　最近は「大丈夫うまくいく」「出来る」と独り言をしっかり発声している
内に、ルービック・キューブを動かしているかのように、ある日ピシャッと、
頭の中に点在していた構想が一つの流れをもった構成台本に色分けされて
完成したりするのだ。

　何か予感がする、すぐメモに取る。そうやって頭の中に溜まった浮遊する
アイデアたちが、ある日現実のステージになる。そこに向かって有言実行。

　“まず初めに言葉ありき”なのだ。