人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

六然訓(りくぜんくん)

2018年09月04日 | 徒然
 速足の台風で助かった。
 それでも5時間ほど、凄まじい暴風雨の様(さま)と音に落ち着いていられなかった。
 庭の桜の大樹は太い枝が不気味に揺れ、小枝は屋根をこすって瓦を叩く。
 次こそ雨漏りが始まるかも知れない。

 最近知った六然訓(りくぜんくん)という人生訓にこんなのがある。
   有事斬然 ゆうじざんぜん(有事の際は臆せず一気に処する)
   無事澄然 ぶじちょうぜん(無事な時は心を澄ませよう)

 なかなかこうはいかないもので、有事の時も無事の時も、人間はあたふたとする。

 この六つの人生訓は、中国明時代のもので軍事にも転用されたそうな。
 こんなのもある。
   失意泰然 しついたいぜん
    (失意の時は意気消沈せず一歩下がって大所高所から眺める。するとそれまで見えていなかった事に気づける)
 
 猛威の最中では家さえ命さえ無事なら何も要らないと祈っても、去ってしまえばすぐに忘れてしまう“泰然” の心。
 目や耳に入る溢れる情報が、じっくり考える状態から人間を遠ざけているのか。

 
 <今庄の文政の道しるべ>
 昔は一日に8里(32キロ)歩くのが普通だったという。
 歩きながら沢山の想いや情報交換が、自然対人や人対人で行われた。
 六然訓もそんな中から生まれた、自然と一体の心なのだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | 可視化と正面突破 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

徒然」カテゴリの最新記事