人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

妄想の夏

2016年08月02日 | 徒然
 あんなに仲睦まじく裏庭で暮らしていた野良の母子が、ある日を境に母だけになった。
 彼女は以来、抜け殻のようになった。
 それでも一日に一回、大好きな牛乳とドライフードを食べに裏庭のベランダ(風な場所)に来る。

 哀れだ。

 産んだ子の殆どを亡くし(見たんかい!)、一匹だけ残った息子を必死で守ってきたのに。
 
 哀れだ。

 それがある朝突然、母子で、普通に!いつもの場所に鎮座して餌を待っていた。
 以来、日に三度も母子でそこに鎮座して、下女が餌を持ってくるのを待っている。

 野良の母子物語が一本書けそうな勢いが、急にペッシャンコになった。
 どうしてくれよう!

 想像力が豊か過ぎて思い込みが激しい。
 お陰で人生退屈しない。

 仕事を兼ねた読書三昧の日々。
 頭の中を太宰や芥川や井伏や谷川、夏目に津村に佐野、佐田、浅田らが往来して・・・何が何やら・・・藪の中状態。
 
 とにもかくにも読書の日々。
 静かで、平和だ。

 図書館から電話で「ご予約本が本日返却されました。いつでもお越しください」
 いそいそとチャリを飛ばした。

 また一本、素敵な本との出逢いが始まる。


札幌の義姉から来たラベンダー畑の穴場風景。まるでメルヘンの世界。
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