いつも日曜辺りに、「こんな事を書こう」と思うのだが、「まだ日曜か、
早いな」と結局書き止めてしまい、ふと気がつくと「あれ~水曜日だ!」
となってしまう。ならば思いついた日から書き初めて、いわゆるオムニバス
(乗り合いバス)形式にしてみよう、と思い立った。
見て下さっている稀少な友人達のためにも、火曜日アップを目指すゾ。
日曜日朝。
パウダーシュガーのような雪と、冬山の濃い緑。そのコントラストが
絵のように美しい・・・。
若狭高浜で「語り部講座」を終えての帰りである。日曜の早朝とて
小浜線はガラガラ。昨夜の講座の反省と次回への戦略を考えながら窓外の
景色にみとれた。
高浜の仕事はほとんど夜なので、終電が8時過ぎではどうしても泊まりに
なる。高浜側にとっても私にとっても歓迎できないことだが、こうして早朝の
小浜線でいい景色を眺めながら帰敦できるのは、小さな楽しみである。
美浜といい高浜といい、皆さん私をうまく利用して下さる。おかげで、
無い頭をフル回転させて、好きな舞台の仕事が出来る。
事務局での事務仕事は私の専門分野ではない。半カタギ生活もあと4ヶ月で
丸一年になるが、やはり本職の方が楽しい。
事務局の相棒との相性は最高に好いし、港の見える大きな窓の事務所も好きだ。
朝相棒と二人で飲むコーヒーは実に美味しい。事務仕事も、今は以前ほど苦には
ならない。
なのに、私の中で時間が止まっていると感じる。息を詰めて水の中で飛び
出す瞬間を待っているような、いわば我慢の時間、そんな感じ。
月曜朝。
明日は生涯大学の「朗読を楽しむ」講座で、森鴎外:作『山椒大夫』を
朗読する。ちょっと贅沢?してスタッフを雇って音響を入れるので、この
ところ毎日稽古を重ねている。気心の知れた信頼できるスタッフとの打ち
合わせは気持ちがやすらぐ。
3月5日夜に、同じものを市内のカフェ茶屋・珈夢(カム)さんでも朗読
するので、その打ち合わせもしたりして、一日はあっという間に過ぎた。
鴎外はこの作品の中で、次のように読者に呼びかけていると思う。
「運命と諦めて嘆くだけでは流される、愛するものを守れない。
決意して希望の青写真を描き、それを信じて臨めば、道は必ず開ける。」
説話集にある原典は、はるかに凄惨で不条理な、いわばドキュメンタリー
であるという。しかし美しい母恋物語のように記憶していた鴎外作品も、
読み込んでみると実に奥深い。幼い時の印象とかなり違うのだ。
決意して希望への青写真を描くには、まず自己と真正面から対面する覚悟が
いる。自分の弱さや醜さと向き合うのは辛い、勇気がいる。だがやってみれば
案外簡単なのだ。境目でウジウジしている間がしんどいだけだ。
火曜日
生き生き生涯大学『山椒大夫』本番。
久々に台本を譜面台に置いて読んだ。結構厚い台本なので持ち疲れるからだ。
頁めくりに時折集中力を欠いてしまうのも嫌だった。稽古でもそうしていたので
やってみたら、なかなか具合が良い。これからの定型にしよう。
出来は上々。三回ほど噛んだが(言い間違えた)、1持間10分ノーミスは
さすがに難しい。録音したので3月の再演時に反省を活かそうと思う。
終って、「良かった」と涙目で握手を求めて下さった方があり、こちらが感動。
聞かせ所が決まったかな、と嬉しかった。
慌てて文芸協会事務局へ。来月から週一で手伝って下さるかも知れない女性との
面談が待っていた。
お会いして心底惚れた。というと大げさに聞こえるが本心である。パソコンの
スーパーバイザーをゲットした感じ。これで非効率の事務仕事から解放されそうだ。
そればかりか色々アイデアも出してくれそうで、相棒の山ちゃんと「よかったねぇ~!」
と喜びひとしお。
早速あれこれ仕事を託して来月から出ていただくことが決まった。紹介してくれた
H氏に感謝!!
さあ、今週も始まった。事務局の大改造をして、新たな年度に向け出発だ。
そして私自身も、新しい出発をする。
早いな」と結局書き止めてしまい、ふと気がつくと「あれ~水曜日だ!」
となってしまう。ならば思いついた日から書き初めて、いわゆるオムニバス
(乗り合いバス)形式にしてみよう、と思い立った。
見て下さっている稀少な友人達のためにも、火曜日アップを目指すゾ。
日曜日朝。
パウダーシュガーのような雪と、冬山の濃い緑。そのコントラストが
絵のように美しい・・・。
若狭高浜で「語り部講座」を終えての帰りである。日曜の早朝とて
小浜線はガラガラ。昨夜の講座の反省と次回への戦略を考えながら窓外の
景色にみとれた。
高浜の仕事はほとんど夜なので、終電が8時過ぎではどうしても泊まりに
なる。高浜側にとっても私にとっても歓迎できないことだが、こうして早朝の
小浜線でいい景色を眺めながら帰敦できるのは、小さな楽しみである。
美浜といい高浜といい、皆さん私をうまく利用して下さる。おかげで、
無い頭をフル回転させて、好きな舞台の仕事が出来る。
事務局での事務仕事は私の専門分野ではない。半カタギ生活もあと4ヶ月で
丸一年になるが、やはり本職の方が楽しい。
事務局の相棒との相性は最高に好いし、港の見える大きな窓の事務所も好きだ。
朝相棒と二人で飲むコーヒーは実に美味しい。事務仕事も、今は以前ほど苦には
ならない。
なのに、私の中で時間が止まっていると感じる。息を詰めて水の中で飛び
出す瞬間を待っているような、いわば我慢の時間、そんな感じ。
月曜朝。
明日は生涯大学の「朗読を楽しむ」講座で、森鴎外:作『山椒大夫』を
朗読する。ちょっと贅沢?してスタッフを雇って音響を入れるので、この
ところ毎日稽古を重ねている。気心の知れた信頼できるスタッフとの打ち
合わせは気持ちがやすらぐ。
3月5日夜に、同じものを市内のカフェ茶屋・珈夢(カム)さんでも朗読
するので、その打ち合わせもしたりして、一日はあっという間に過ぎた。
鴎外はこの作品の中で、次のように読者に呼びかけていると思う。
「運命と諦めて嘆くだけでは流される、愛するものを守れない。
決意して希望の青写真を描き、それを信じて臨めば、道は必ず開ける。」
説話集にある原典は、はるかに凄惨で不条理な、いわばドキュメンタリー
であるという。しかし美しい母恋物語のように記憶していた鴎外作品も、
読み込んでみると実に奥深い。幼い時の印象とかなり違うのだ。
決意して希望への青写真を描くには、まず自己と真正面から対面する覚悟が
いる。自分の弱さや醜さと向き合うのは辛い、勇気がいる。だがやってみれば
案外簡単なのだ。境目でウジウジしている間がしんどいだけだ。
火曜日
生き生き生涯大学『山椒大夫』本番。
久々に台本を譜面台に置いて読んだ。結構厚い台本なので持ち疲れるからだ。
頁めくりに時折集中力を欠いてしまうのも嫌だった。稽古でもそうしていたので
やってみたら、なかなか具合が良い。これからの定型にしよう。
出来は上々。三回ほど噛んだが(言い間違えた)、1持間10分ノーミスは
さすがに難しい。録音したので3月の再演時に反省を活かそうと思う。
終って、「良かった」と涙目で握手を求めて下さった方があり、こちらが感動。
聞かせ所が決まったかな、と嬉しかった。
慌てて文芸協会事務局へ。来月から週一で手伝って下さるかも知れない女性との
面談が待っていた。
お会いして心底惚れた。というと大げさに聞こえるが本心である。パソコンの
スーパーバイザーをゲットした感じ。これで非効率の事務仕事から解放されそうだ。
そればかりか色々アイデアも出してくれそうで、相棒の山ちゃんと「よかったねぇ~!」
と喜びひとしお。
早速あれこれ仕事を託して来月から出ていただくことが決まった。紹介してくれた
H氏に感謝!!
さあ、今週も始まった。事務局の大改造をして、新たな年度に向け出発だ。
そして私自身も、新しい出発をする。
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