平常心で

　人生に “情報”という魔物が立ちはだかって邪魔をする。
　正しかろうが偽（フェイク）だろうが情報に揺さぶられて私たちは生きている。
　人間と人間の間にも同様のことが日々繰り返され、噂話という情報に振り回される、まるでメダカのように。

　愛くるしい猫の日めくりカレンダーの中に「言葉には温度がある」という言葉がある。
　大好きな言葉で、さだまさしも昔から同じことを言っている。
　
　時を経て言葉の意味も組み合わせも変わり、定着し、また変わってゆく。
　でも芯にあるのは、胸の想いを表すにはどう伝えれば良いかと葛藤する情熱だ。

　その情熱が多様な感性を背景に持ってさえいれば、言葉は美しく成長するだろう。
　だがただ貪欲なだけの言葉は利権を求めて増殖し、時に人を傷つける。

　今週出逢った美しい言葉
　「栄光を求めず人知れず地中を流れて人々の心を潤したい」

　「平気」とは本来「平常心で生きる」ということだそうだ。
　　美しく、何ものにも揺さぶられることなく、平らかな心で、温度のある温かな言葉だけを胸に生きてゆくぞ！
　
　決意のカエル