明日香の細い道を尋ねて

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世間のどうする?を解決する方法(16)差別表現を多様性表現に変えて行こう

2023-05-15 15:55:00 | 今日の話題

今回の私の主張は、そろそろ日本も黒人と言う表現をなくしてはどうか?というものです。

世の中少しでも物を考える習慣がある人には「人種差別は許されない」というのが共通の認識である。日本人は一般には欧米のような「あからさま」な人種差別は無いようだ。だが言葉には出さなくても「何となくイメージ」で差別していることって、結構あるんじゃないだろうか。ちょっと前に日本のホテルに泊まったフランスのサッカー選手が、日本人スタッフの容姿や教育程度について人種差別的な発言をSNSにあげていた、というニュースが報じられていた。勿論当該サッカー選手はすぐさま謝罪して、そういう差別的な意図はなかったと言い訳していたが、まだまだ欧米には根深い差別が残っているんだなとガッカリしたものである。まあ人種とその人個人の問題をキチンと分けるのは難しいが、とりあえず「言葉の使い方」を正しくすることで少しでも人々の心の中から差別意識をなくせるなら是非実行すべきであろう。

人種差別もLGBTQ差別も本来は、目に見える外見的な違いを「内面的な違いと混同」して個人の権利を制限したものであった。今日本では欧米人を一般的に「外人」と表現して区別している(白人という呼び方はどうやら廃れたようだ)。ところが東南アジアやアフリカの人は外人とは言わずにそれぞれアジア人と黒人と言っている。実はこれが問題なのだが、未だに「テレビでも」ニュースなどで聞いたりするので一般の人も使っているのではないだろうか。勿論当人達には差別する意図など無いとは思う。だがアジア人と言うのはさておき「黒人」という表現は如何にも差別的な用語と言わざるを得ない。

そこで私の提案だが、今「黒人」などと言っている人種の呼び方をすべて「〇〇系〇〇人」と呼ぶように統一するのはどうだろう。例えば岸田首相で言えば「アジア系日本人」だ。同様に、サッカーのメッシは「南米系アルゼンチン人」であり、話題のプーチンは「中東系ロシア人」となる(ヨーロッパ系じゃあないだろうし、本人も欧米と一緒くたにされるのは御免だろうと想像する)。勿論これはアメリカでは黒人を「アフリカ系アメリカ人」と呼ぶようになってきている、というのを真似したものである。

そんなのは黒人と言う代わりにアフリカ系と言っているだけで、内容は変わらないじゃないかと仰る人もいるだろう。だが黒人というのは色が黒い人という直接的な表現であり、昔外国人を「毛唐」と言っていたのと全く変わらない差別用語である。色が黒い人と言うだけでは差別とは言えないが、一人一人の個性を無視して単なる体の色だけで「一括り」にして、イメージ操作や権利の制限をすることがすなわち「差別」になるのだ。人種差別を定義するならば、人種を理由に「基本的人権を制限する」ことである。例え肌の色が黒くても「能力や人柄が素晴らしい人」は大勢いる、というのは事実だ。

勿論今回新しい表現方法で区別することになった人々も、個人的に付き合えば一気に情報量も多くなり、アフリカ系エチオピア人などと堅苦しい呼び方をせずに「誰々さん」で済むようになる。まあ個人情報を少し正確に言う必要がある場合には「〇〇会社法人営業部東関東担当課長〇〇です」となるだろうか。日本に住んで日本社会に溶け込んでいる場合はわざわざ「アフリカ系〇〇人の~」などと言う必要は全然ない。名前がジョン・テーラーとかアラル・ワキームとか言うだけで、その他は何も変わらないからだ(そこで日本人の言語能力が問われることになる!)。何れにしても人種の問題は外見の異なる人のほうに問題があるのではなく、それを「受け入れる我々の側」に何らかの問題があるのは間違いない。そこで、どんな人種の人に会っても「驚かないように心の準備をしておく」ことが日本人に求められる最低限のマナーになるだろう。とにかく、公の場で「黒人」とか言うのは絶対にやめてほしい。特に海外のニュースを翻訳したりする場合につい言ってしまい勝ちだから、そこはしっかり自己規制を働かして欲しいものである。

それには私も含めてだが、日本人は「もっと多くの人々」と接する機会を持つように努力するべきである。まず学校教育でネイティブの先生を雇って、外国語恐怖症を克服するのが先決だ。勿論教える言語は「英語と中国語」にしたい(私の考え!)。そうすれば言葉も今よりもっと上手くなる筈である。なお、言葉の問題で言えば「恥ずかしがる」のが日本人の一番の悪い癖だそうだ。世界は欧米だけの物ではもう無い。もっと視野を広くして、日本人であることに誇りを持とう!



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