2021年8月26日(木)曇りのち晴れ。どんどん気温が上がり30℃を超えました。全国的にも30℃超え35℃超えの暑い日でした。
新型コロナウイルスについては、とにかく国会を開いて必要な法改正をすぐにしてほしいものだ。お盆の間の感染者がどれほどになるか、正念場ですね。
脳のことを今日も。
〇脳の成長
赤ちゃんの大脳の重さは出生時350gから400g。成人になる頃には1250gから1500gにまで約4倍の重さに成長する。
ニューロン=神経細胞 の数は出生時には既に成人と同じかそれ以上にあるそうだ。えっ?驚き!
でも、なんで重くなるのか?
急速に神経細胞ができ上がるけど、全体としてはまだ働いていないようです。脳の成長に伴い、神経細胞同士がどんどんつながっていきながら、自身も成長し重くなるからみたいだ。
前回のグリア細胞のこと調べてた時に、ミエリン鞘の存在も分かったけど、はじめからこの鞘が巻き付いているのではなく、成長とともにニューロンの軸索 に巻き付いていき、神経の伝達が安定し速度も高まっていくのだ(ミエリン化)。
生後半年くらいでニューロンは減少していく。でも、ニューロン同士をくっつけるシナプスと呼ばれる神経の中継基地のような役割を持つ接合部分が出来上がっていく。生後1年間で1.5倍以上増加する。様々な神経がシナプスにより結合して神経のシステムを構築していくわけだ。これは4歳くらいでほぼ完成するそうだ。その後も増減はあるけど相対的に減っていく。不必要なシナプスは間引かれるようです。
安定した、愛情あふれる環境でこの神経システムを作り上げてほしいものだ。
ミエリン化していないニューロン軸索は電気信号が不安定で神経伝達も遅い。ここで親はいらいらしてはいけない。恐怖や不安や暴力は絶対にいけない。
しかし、一方で必要な安定した神経システムのほか、その子特有の神経能力も発達する可能性を秘めているんじゃないかと考えられるんじゃないの?
例えば、音楽家の家庭に生まれる前、お母さんのおなかにいる時から音楽に接していると、もう4~5歳でその能力を発揮するように。
思春期までの無謀な冒険心や行動は、このミエリン化が進んでいないからなのでしょうか?ミエリン化がほぼ終わるころ、おとなしくなって社会の仕組みに従うような、いわゆる社会常識を持つようになる。(一部ミエリン化が進まない人もいる!?)
まとめてみよう。
脳の成長は神経細胞の数ではなくそのつながり方、つまりネットワークがいかに精巧に構築されるかということでしょう。
子どもは物覚えが早いのは、実際の脳神経の爆発的な発育状況にあると言えるでしょうね。
脳神経のネットワークはシナプスの増加と、不必要なシナプスの廃止、そして必要な軸索へのミエリン形成を行うことで作り上げられていくようだ。